テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

ロードバイク 弘前-鰺ヶ沢周回:息子とともに80km

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stravaデータ


9月28日(土)9:20出発、13時30分戻り.
遠征ではございません。
東北出張のついでに息子のアパートに寄り、ふたりで出かけたのでした。
荷物が増えるから、事前にヘルメット・シャツ・パンツ・グローブ・ビンディングシューズを宅急便で送る。
息子の部屋にはロードバイクが2台、通学用のクロスバイクが1台。一人暮らしに3台のバイクって(笑)。

そして前日夜、お仕事先のお客さまとともに、お気に入りの居酒屋「あば」ののれんをくぐり、4人で酒を酌み交わす。

津軽郷土料理の店 あば - 弘前東栄ホテル 弘前・観光・ビジネス Wi-Fi

goo.gl

父親は息子と酒を飲むのが楽しみなんだね。うちの親父もそう見えたけど、自分もそうでした。とくに「あば」は今年3月、アパート探しに行った日に夕食をたべに立ち寄ったお店で、おそらく息子は初めて日本酒を飲んだ夜だった。しかも冷やで1合。よく吐かなかったな。

そんな思い出の店で、前回見つけたうまい純米酒「蔵人(くらんど)」玉田酒造店をいただく。あと、いかメンチとか。

 

けっこういただいて店を出る。飲み屋から歩いて帰るというとてもコンパクトな街。
初めて入った息子の部屋には、ロードバイクが2台。


TREK Émonda ALR 赤いほう。高校2年の冬に買ったので、4年前かな。
LOOK 595 ultra 白いほう。中古でフレームを譲ってもらい、アルテグラで組んだらしい。

塾バイトの話しとか同級生、部活の話を聞いて、寝る。翌日のコースは、獲得標高800m、100km以内で、と伝えた。

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息子作

翌朝、ジジイは早起きなので、息子より先にシャワーに入り、ちょっと片づけ。息子がつくってくれた朝飯をいただく。

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サドル下げました(T-T)

9時ころに出発。父さんは足が短いから、サドル高さの調節ができないLOOKには乗れませんと言われる。
ちなみに、親子は身長がほぼ同じ、クリートペダルも互換性があるものがついているので、ほぼ乗れるのでした。


うっかりしていたが、TREKには乙女ギアがついていない。それどころか、フロントはセミコンパクトといわれる大きいギア(52-36T)、リアが11-28Tという標準的タイプで、フロントインナー34,リア34という前後ギア比1:1になる自分のバイクとは違ってギアが重いことを忘れていた。あるブログによると、1.29となるらしい。果たしてヒルクライムできるのだろうか????

弘前から鰺ヶ沢へと続くリンゴ街道

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ちょうど収穫のシーズン(帰り道の写真です)

市内を抜けるのにそれなりに時間がかかった。が、いったん抜けてしまうと、あとはリンゴ畑が続くアップダウンの連続。
越えても越えてもリンゴ畑。そして、永遠に続くかと思われるアップダウン。さすがに「いい加減にしろよ」ってころに『これを抜けたら鰺ヶ沢』と息子から声がかかる。

朝里峠と支笏湖行きを終わらせ、自分のなかでわりかし登りに自信が生まれたわけですが、坂のたびに離される。下りで追いつくの連続。登り性能がかなり違う。現実は厳しい模様。

日本海に出て、どうやらローソンだったと思われる店舗の駐車場で小休止。日本海をバックにチャリ2台の写真を撮りました。

 

GIANT TCR Advanced 1 と TREK Émonda ALR

『(GIANTとTREK)比べるとどう?』と聞かれたので、TREKは快適車のように乗りやすい。路肩の平板コンクリートのうえなんて、TCRじゃ絶対走る気にならんけど、TREKはわりと平気だった。と答えた。
あと、重い。踏んで前に進まない感じがある。これはホイールの問題らしい。市販車でいちばん重いクラスのホイールが純正装着されているらしく、フレームは軽いんだそう。それならそうと教えてくれよ。出発前にDURA-ACEのホイールに履き替えたのに(俺見守るだけ、作業は息子がやる)。
「フレームがちょっと小さいかな」と伝えたら、エモンダって楽なタイプのジオメトリーなんだそうで、サドルとハンドルが少し近い。フレームが小さいわけではないらしい。
「えー、じゃTCRってホントにレースバイクなんだ?」。そうらしい。選択を間違ったのか、おれ。

念のため帰りのコースについて聴いて見ると、『行きより坂がきついよ。かなり骨あるよ』とのお告げ。「あーそう」としか声がでない父でした。
実際、鰺ヶ沢まででけっこういい疲れでした。これからさらにキツイ登りが待っているとか、考えたくないので考えないことにしました。

 

杉木立の中を走る

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脚さえあれば、最高にすてきな道(以下グーグルストリートビュー

水分補給して、SOYJOYを1本食べて、出発になります。
海沿いの道を進み、「左・岩木山」の青看板から左折。田舎道に入りました。ここがとってもいい感じのThe long and winding roadでして、じわりじわりと登っているのですが、道自体がとても楽しい。日本の農村風景でもあり山村風景でもあり。「クマ出没」看板もあり。

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冬季閉鎖のゲート.見た瞬間、この先何が起きるかを知った

しかし、徐々に笑顔が消える登り区間に入ってきました。息子は遠くなる。杉木立の中をノロノロと。車は来ない。ロードバイクは遅い。オイラは疲れた。
ようやくひと区切りかと思ったら、怪しげな左折看板。その先は、見たくない冬通行止めと思われるゲートがあったのでした。

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つづら折りだよ・・

ここからは本当に限界でした。おれ、きっと足つるな、と思いました。かといって足をついて休めばラクになる、というものでもない。だったらこぎ続けるしかないじゃないか。コーナーのたびに息子が後ろを振り返る。
あぁ、子ども達が小学生のころ近くの峠や滝までサイクリングに行って、後ろを走る息子を振り返ったっけな。いま、俺は逆に心配される立場にあるんだな。
そう気がついた。

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まだ続くのかよ・・

もがき続けるうちにあれ、ちょっと違うかも、と思った。
『オヤジが足をつくところを見てやろう』『そろそろバテるな』という悪意があるな。
とか頭をよぎったところで、別に坂道が平らな道に変わるわけでもない。つらいことに代わりはない。

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もう勘弁してくれよ・・(T-T)

後ろからバイクが近づいてきた。本気の人でした。あっという間に抜かれて、どうやら息子はその人についていったようでした。
ひとりで坂を登るうち、上から息子が降りてきました。
もうちょっとだそうです。
ニセピークを過ぎても、さらに登りが続き、ようやく見通しが利くところまで来ました。

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ようやく頂上らしい


速攻ビンディングを外し、後ろのポケットからタオルを取り出したら、いっしょにメガネケースが飛び出して、路面に落下。ケース破壊。
フラフラです。

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死亡寸前.ホント、

すこーし休んで、写真も撮る。さっきの本気の人は、ニセコクラシックで上位入賞した先輩なんだそう。「勝つ気あるのか!!」と叱られたと言っておりました。いや、勝つも負けるも・・・(笑)。
そして、この区間タイムがストラバ上でなんと10位、年代別1位になったのでした。ただ、その後、どんどん抜かれていますが。

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先行する息子

そこからはしばらく下り。すそ野を走る道は行きとは違い、1本岩木山よりの道らしいですが、相変わらずのアップダウン。けっこうこたえています。
ボトルを1本飲み干し、2本目ボトルを取ってしまうのにもたもたしていたら、息子が近づいてきて、『お疲れですか?』とか聞きやがった。ボトルが入らなかっただけだわい!!

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右に見える岩木山

でもコーラが飲みたいので、大声でコーラ飲みたいと伝えた。
少し走って自販機を見つけ、お札を出そうとしたら、あれれ、どこにもない!!
どうやらどこかで落としたらしい。今日は散々だわ。
小銭があったので小銭で、命のコカコーラを購入しました。息子はファンタを飲んでおった。

そっからさらに30分くらいかかって、ようやく市内へ。そしてアパートへ。

弘前はメシがうまい

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札幌ラーメンよりうまいよ

シャワー浴びて、いっしょにラーメン食いに出かけて、
麺屋 玉三郎(味噌うまかったよ)

goo.gl

酒屋で酒買って札幌に送り、戻ってきたら昼寝しちゃった。

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お通しです

夜は新しい店を開拓。
またぶらり散歩で、繁華街まで。
土手町のふじや

goo.gl

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こちらはくじらね!

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いかメンチ.これが正統派らしい


ここもうまいわ。
お通しがタチの天ぷら(汁物)。キスの天ぷらとか、くじらとか揚げ出し豆腐とか、いかメンチをまた頼んじゃった。締めはそば。幸せだった。

 

メットもシューズも全部持って、帰りは鉄路で戻りました。
弘前駅-〈在来線〉新青森-〈新幹線〉-新函館北斗-〈在来線特急〉-札幌。合計5時間42分。飛行機だと3時間13分。そんなに変わらんよ。