テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

美しすぎる山に感動、難しすぎる雪にクラッシュ@積丹岳

8日目:4月23日(日)
当日朝方までの雨が高い標高の山では雪になっていること間違いなし。4月下旬のパウダー・ファーストトラックを目指して6時過ぎに自宅を出発した。

高速を使えばとにかく早く着くようになった。積丹はもう、時間的には陸の孤島ではない。
休憩などを除けば札幌から登山口まで1.5時間かからない。これはかなり近いバックカントリーエリアだ。こんどはものすごくいい条件の冬に来てみたいと思った。
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さて、林道に入ろうと思ったら、入口前にごっそり駐車車両。どうしてか登り口を見たら、立入禁止のロープ。簡単にくぐれるロープだけれど、みんなマナーを守っていました。

ボクもクルマをおいて、つぼ足、スキーを担いでいざ山へ。
といってもじつはテンション上がらず。森林限界から上は低い雲の中で見えず、曇天。

7:54:天気予報を信じて出発。うわさ通り、林道はぬかるみがち。ヘアピン部分は道路が荒れてひどい状態だった。どうやら造林のために交差する林道まで除雪したらしい。
つぼ足で20分、除雪されていない林道からはスキーをはいて歩き始めた。同時に青空が広がりはじめる。

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これまで来たなかで一番雪が残っている。当然だ、4月に来たのは初めてだから。林道をショートカットして、最後は直線的に避難小屋を目指し、林の中を登る。

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避難小屋はけっこう雪に囲まれており、わき水も雪の下だった。
中に入って記帳し、トイレを借り、水を飲んで出発。

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8:42:登山道をたどるように出発した。今回はトレースがガッチリ残っており、しかもそのトレースがなかなか素晴らしいコース取りで、何度かGPSを確認したが夏道に沿って進んでいる。

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空が明るくなり日が差してきた。天気予報通り晴れてきたのだ。そうするとテンションが上がる。標高600mくらいからは雪が白くなる。昨日までの雪だ。
木々はまだ芽吹く前。白い雪とと青空だけの世界。
息が上がらない程度に淡々と登り、ピリカ台へと至る900m台地では、最高の雪原が迎えてくれた。


2017年4月23日 パウダーをまとった絶景の積丹岳

 

 

 

スキーをしに来たのか景色を楽しみに来たのかは、もうどうでも良い気分。素晴らしい風景に圧倒され、ただただこの時間を楽しんでいた。

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山頂へと続く稜線にでてからは、いままでで一番ラクだった。雪が豊富なのでブッシュ類があまり顔を出しておらず、稜線の少し北側を登るだけでいいからだ。雪が減ってくると急斜面の斜行となり、左足がつる原因となる。

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山頂直下の急斜面も、いつにも増して登りやすかった。
11:36:山頂到着。避難小屋から3時間弱、登り口からは4時間弱。順調だった。

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先行車両はたくさんいたが、スキーヤーは自分が最後の登りに近づいたときに下山してきた2人だけ。すなわち山頂ボウル斜面はまだ誰も滑っていない。
なんという幸運。ボクがファーストトラックを刻めるというのか。

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山頂で別の団体さんと一緒になり、彼らが先に下山準備に入った。
ボクも腰を下ろすことなく滑りの準備に入った。
ボクの考えはこうだった。
12時前に山頂に到着するので、まず1本滑ってしまう。
その後、完全に登り返すか、トラバースして下山コースに合流するかして、昼食を取り、その後下山。

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雪が難しくなる前に、なるべく早い時間に1本滑りたかった。
そして、ボウル斜面へドロップイン。
良く滑るが抵抗のある雪。すなわちズレにくい。
ターンが大きくなるのでスピードが乗ってくる。
右ターンを終えて左ターンへ。


そして大クラッシュ(笑)

立ち上がり、周りを見渡したがまだそんなに落としていない。
気を取り直して再ドロップ。
そして


再び左ターンで大クラッシュ。

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おばかなオイラもさすがにこれにてEND。
シールを装着して下山コースに合流すべく稜線を目指した。
そして稜線にでる前、急こう配斜面の上にでてから腰を下ろし、
セブン―イレブンのおにぎりを頬張りました。

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山頂より下がった斜面に腰を下ろして、積丹の岬方向を眺めながら食べるお昼もなかなか良かった。
そして、あまり休まずに下山行動開始。
この日はなぜか登りも下りもあまり休まなかった。

稜線にでる前にアルパインツアースキーをはいた方と話をした。
ボウル斜面を狙っているようだった。

その後もたくさん登ってくる。
ボクはといえば、まともにテレマークターンができない。

あきらめて、シュカブラを飛んで遊んでいたら、前コケしそうになり、
後傾しながら飛んでいたら思い切り飛ばされて尻もち着いた。
お尻をついたところにブッシュの枝があり、お尻をぶつけ青あざになった(T-T)

それから先もとにかく難しい。どんだけ斜面が開けていても、テレマークターンは危険すぎ。
ついにアルペンターンに移行。そして脚がなくなったのでした。

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ひどく疲れて、しかし雪はつながっているので快調に標高を下げ、
まだかなと思ったころに赤い屋根が見えてきた。
避難小屋で休むこともせず、そのまま林道ショートカットで下山。

プルーク全開で雪が切れるまで滑りきった。
何とかつることなくスキーを脱いだのでした。

担ぎの下山でクルマへ。
ブーツを脱いで側溝で泥を落とし、
着替えしてLINEチェックして、
おにぎり1コ食べて帰路に就いたのでした。

滑りが楽しくなかった初の積丹岳でしたが、
風景は逆に最高すぎました。

その落差に心のバランスがとれないまま日々が過ぎました。
週末はゲレンデ練習で左ターンを修正します。

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左ターンの問題について。

2回の大クラッシュを思い出すと、こんな感じだ。
切替を終えて右足を前に出す。雪面からの圧を感じる。
「大丈夫だ、ずらせる」と思い乗り込んでいくが、スキーはズレず、たわんでカービングを始め、右足と上体の進む方向がバラバラになって遠心力でターンの外に飛び出し大クラッシュ。

そんな感じだ。
まず、右足に乗り込むのが早すぎる。
というかテレマークポジションを取って右前足でズラシを入れよう・方向を変えようというポジションになっているから、ズレないときは対処のしようがない。
まず、常に左の引き足に乗りながらテレマークポジションに入ること。同時にアンギュレーションを入れる練習をしなければならない。
そのためにも、右前足でターンしようとする滑りを捨てる必要がある。

今日の飛び込み前転:2回