さて、林道に入ろうと思ったら、入口前にごっそり駐車車両。どうしてか登り口を見たら、立入禁止のロープ。簡単にくぐれるロープだけれど、みんなマナーを守っていました。
ボクもクルマをおいて、つぼ足、スキーを担いでいざ山へ。
といってもじつはテンション上がらず。森林限界から上は低い雲の中で見えず、曇天。
7:54:天気予報を信じて出発。うわさ通り、林道はぬかるみがち。ヘアピン部分は道路が荒れてひどい状態だった。どうやら造林のために交差する林道まで除雪したらしい。
つぼ足で20分、除雪されていない林道からはスキーをはいて歩き始めた。同時に青空が広がりはじめる。
これまで来たなかで一番雪が残っている。当然だ、4月に来たのは初めてだから。林道をショートカットして、最後は直線的に避難小屋を目指し、林の中を登る。
避難小屋はけっこう雪に囲まれており、わき水も雪の下だった。
中に入って記帳し、トイレを借り、水を飲んで出発。
8:42:登山道をたどるように出発した。今回はトレースがガッチリ残っており、しかもそのトレースがなかなか素晴らしいコース取りで、何度かGPSを確認したが夏道に沿って進んでいる。
空が明るくなり日が差してきた。天気予報通り晴れてきたのだ。そうするとテンションが上がる。標高600mくらいからは雪が白くなる。昨日までの雪だ。
木々はまだ芽吹く前。白い雪とと青空だけの世界。
息が上がらない程度に淡々と登り、ピリカ台へと至る900m台地では、最高の雪原が迎えてくれた。
2017年4月23日 パウダーをまとった絶景の積丹岳
スキーをしに来たのか景色を楽しみに来たのかは、もうどうでも良い気分。素晴らしい風景に圧倒され、ただただこの時間を楽しんでいた。
山頂へと続く稜線にでてからは、いままでで一番ラクだった。雪が豊富なのでブッシュ類があまり顔を出しておらず、稜線の少し北側を登るだけでいいからだ。雪が減ってくると急斜面の斜行となり、左足がつる原因となる。
山頂直下の急斜面も、いつにも増して登りやすかった。
11:36:山頂到着。避難小屋から3時間弱、登り口からは4時間弱。順調だった。
先行車両はたくさんいたが、スキーヤーは自分が最後の登りに近づいたときに下山してきた2人だけ。すなわち山頂ボウル斜面はまだ誰も滑っていない。
なんという幸運。ボクがファーストトラックを刻めるというのか。
山頂で別の団体さんと一緒になり、彼らが先に下山準備に入った。
ボクも腰を下ろすことなく滑りの準備に入った。
ボクの考えはこうだった。
12時前に山頂に到着するので、まず1本滑ってしまう。
その後、完全に登り返すか、トラバースして下山コースに合流するかして、昼食を取り、その後下山。
雪が難しくなる前に、なるべく早い時間に1本滑りたかった。
そして、ボウル斜面へドロップイン。
良く滑るが抵抗のある雪。すなわちズレにくい。
ターンが大きくなるのでスピードが乗ってくる。
右ターンを終えて左ターンへ。
そして大クラッシュ(笑)
立ち上がり、周りを見渡したがまだそんなに落としていない。
気を取り直して再ドロップ。
そして
再び左ターンで大クラッシュ。
おばかなオイラもさすがにこれにてEND。
シールを装着して下山コースに合流すべく稜線を目指した。
そして稜線にでる前、急こう配斜面の上にでてから腰を下ろし、
セブン―イレブンのおにぎりを頬張りました。
山頂より下がった斜面に腰を下ろして、積丹の岬方向を眺めながら食べるお昼もなかなか良かった。
そして、あまり休まずに下山行動開始。
この日はなぜか登りも下りもあまり休まなかった。
稜線にでる前にアルパインツアースキーをはいた方と話をした。
ボウル斜面を狙っているようだった。
その後もたくさん登ってくる。
ボクはといえば、まともにテレマークターンができない。
あきらめて、シュカブラを飛んで遊んでいたら、前コケしそうになり、
後傾しながら飛んでいたら思い切り飛ばされて尻もち着いた。
お尻をついたところにブッシュの枝があり、お尻をぶつけ青あざになった(T-T)
それから先もとにかく難しい。どんだけ斜面が開けていても、テレマークターンは危険すぎ。
ついにアルペンターンに移行。そして脚がなくなったのでした。
ひどく疲れて、しかし雪はつながっているので快調に標高を下げ、
まだかなと思ったころに赤い屋根が見えてきた。
避難小屋で休むこともせず、そのまま林道ショートカットで下山。
プルーク全開で雪が切れるまで滑りきった。
何とかつることなくスキーを脱いだのでした。
担ぎの下山でクルマへ。
ブーツを脱いで側溝で泥を落とし、
着替えしてLINEチェックして、
おにぎり1コ食べて帰路に就いたのでした。
滑りが楽しくなかった初の積丹岳でしたが、
風景は逆に最高すぎました。
その落差に心のバランスがとれないまま日々が過ぎました。
週末はゲレンデ練習で左ターンを修正します。
左ターンの問題について。
2回の大クラッシュを思い出すと、こんな感じだ。
切替を終えて右足を前に出す。雪面からの圧を感じる。
「大丈夫だ、ずらせる」と思い乗り込んでいくが、スキーはズレず、たわんでカービングを始め、右足と上体の進む方向がバラバラになって遠心力でターンの外に飛び出し大クラッシュ。
そんな感じだ。
まず、右足に乗り込むのが早すぎる。
というかテレマークポジションを取って右前足でズラシを入れよう・方向を変えようというポジションになっているから、ズレないときは対処のしようがない。
まず、常に左の引き足に乗りながらテレマークポジションに入ること。同時にアンギュレーションを入れる練習をしなければならない。
そのためにも、右前足でターンしようとする滑りを捨てる必要がある。
今日の飛び込み前転:2回