テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

大雪の岩見沢・萩の山市民スキー場-おそらく50数年ぶり

2024年12月28日 午後から大雪の岩見沢に向かった。札幌からクルマを走らせると、だいぶ江別本町に近くなってから雪の量が増える。そして石狩川千歳川の合流あたりに来ると、もはや真冬。道がメチャ狭くなっている。
さらに岩見沢に近づくと、街が雪に埋もれている。『こりゃ楽しみだな』とスキーヤーの不埒な気持ちがムクムクしてくる。

じつは50数年前の冬、ボクの家族は国鉄で札幌駅から萩の山スキー場にきたのだ。最近になって知ったのだが、当時は札幌から萩の山(上志文)のへの直通スキー列車があったそう。ということは函館本線岩見沢かその手前でスイッチバックして万字線(すでに廃線)に入ったのだろう。
駅を降りたらスキー場だった記憶がある。そして、見た目以上に斜度があった記憶がある。
クルマで訪れたボクは、鉄道跡や駅跡がどの辺なのかキョロキョロしたが、雪に埋もれた冬ではその形跡を見つけられなかった。
スキーが終わった後、駅のそばにあるコカコーラの自販機で、ドクターペッパーみたいなドリンクを飲んだ記憶が強く残っている。きっと疲れていて甘い炭酸を身体が欲していたのだろう。

※路線図はこちらからいただきました。

ryoa.sakura.ne.jp


 

スキー場は東から西にワイドに広がっており、リフトは3本かかっている。この構成はばんけいとも似ているが、ばんけいが嶺違いになっているのに対し、こちらは尾根が続いている。本当にワイドなバーンなのだ。そして滑りはじめて気がついたが、見た目の緩斜面っぽい感じよりスピードが乗る。

この日もテレマークのみ。
初日よりはよくなっているが、圧雪斜面ではどうもうまくいかない。非圧雪の斜面は非常にいい。スキーがもぐらないし、切替がすごくしやすい。
一方圧雪斜面は、エッジがかまない、板がたわまない、この結果カービングしない。ズレして使うしかない。しかしそれがまだうまく扱えない。
ブーツとビンディングは特に違和感がない。ひたすらスキーの違いが大きいと、今の段階では思う。

帰るころには少し小降りになった

1.5時間滑って休憩し、明るいゴーグルにかけ替えたトタンにゴン降りしてきた。そして帰るまでの1時間は降りっぱなし。ナイター照明に光が入ったが、斜面がまったく見えぬ。ホワイトアウト状態。さすが岩見沢。そしてしっかり1回コケた。
帰る10分前くらいから振りが弱まってようやく斜面が見えるようになった。20cm近く積もったナチュラルパックの斜面でカービングっぽく滑るが、どうも最後までキレイに滑れない。かといって小回りも途中でバランスが崩れる。なんかムズい。

あと、リーシュコードがとてもよろしくないので、今まで使っていたヤツに付け替えた。あ、もうひとつ、ストックが長い。前からテレマークのときには感じていたのだが、慣れないために姿勢が低いのだろう。

という全面的に悩み多きスキーになったが、数本滑った非圧雪の斜面はとてもいい。これなら少し踏み荒らされていても不安なく突っ込める。

スカルパTX PRO+ATOMIC BACKLAND102 札幌国際スキー場で初滑りテレマーク

ついにテレマーク装備を一新した。
スキー:ATOMIC BACKLAND102
ビンディング:22designs outlaw
ブーツ:スカルパTX PRO

 

ゲレンデトップ。この日はいつもと違った緊張感

2024年12月1日 ゲレンデオープン日に初滑り@札幌国際スキー場


何もかも新しくて、どこがどうとは言えないけど、まず、ステップインに変わったNTN規格のビンディングがうまくはまらず、右足だけ3回もはめ直した。何が原因かもわかっていない。

ついでに、帰るときにセンターハウス前でビンディングを解放したら、そのまま前に倒れて頭を打った。解放するときにストックの先でパーツを押すらしいのだが、それがうまくできない。とてもじゃないが、山でスキー板の装着・解放ができる気がしない(笑)

そして初滑り。なんかヘタだ。意味のない前傾姿勢、甘いエッジ押さえ、ゆるい逆ひねり、左ターン時の内倒。
まあそれでも板がぶっといからドバドバ走っちゃうわけで、ゲレンデで滑る繊細さはないと思った。そんなことより練習練習!!

この日はアルペン装備も持参したが、駐車場が遠かったため、1日テレマークをやった。

 



テレマークブーツ・NewスカルパTX PROを履いて予約した

Instagramのキャプチャー

秀岳荘のInstagramで、先週末から北大店の店頭にSCARPAのNewテレマークブーツTX PROを展示すると知って、店頭で試し履きさせてもらった。

ボク、YouTubeでTX PROがモデルチェンジして3バックルになると3月下旬ころに知り、今シーズンまでのモデルを購入することをやめた。この動画が最初だったと思う。その後、ニューTX PROの動画は、YouTubeに数本上がっている。


www.youtube.com

英語でニューブーツを紹介する動画は、なんかよさげだと言っている。
どうよさげなのかぜんぜんわかんないけど、期待はあった。

店頭でまず26cmサイズに足を通す。

1月末にいまのTX PROを履いたときよりぜんぜんやわらかい。少なくてもフレックスはやわらかい。蛇腹がバネのように戻ってくるといわれ、つぶしてみたら、確かにT2 ECOとは違いギュッとつぶすとバネのように戻る。また、一定以上は簡単につぶれない。蛇腹は現行のTX PROより硬いらしい。

ブーツの全長が短くなったことは知っていたが、軽い! T2 ECOより150gほども軽いらしい。ただ、シェルはそぎ落とした感じだし、インナーが薄くなっているという。「寒いかも」と店員さん。こればっかりはフードなしリフトのゲレンデや山に行ってみなければ分からない。

もうひとつ、ウォークモードの可動域がすごく広くなった。特に後傾側の可動域が広いことは、ハイクの際にとてもありがたい。
「よく登るならこのブーツ。そうでもないなら4バックルでいいと思います」というのが店員さんの見立て。ボクも店員さんもハイクが好きなので、迷わず3バックル。

 

問題がひとつあった。サイズ感はジャストなのだが、親指や人さし指がインナーに接触しているのだ。正直どうなんだろうか??
そこで27cmも履かせてもらう。しか~し、明らかに大きくて足が遊ぶ。「時間があるなら店内を歩き回ってOK」との言葉をいただいたので、26cmサイズを履いてしばらく歩いてみた。
どうやら問題はなさそうだ。ただ、バックルを1段締め込むと、全体が締まるというよりバックル部分が締まる。やはりシェルが薄いのだろう。こうなると、サイズはドンピシャじゃないとまずいだろうと思った。

 

ブーツを脱いで眺めていたら、あることに気がついた。このブーツ、アルペンバックカントリーブーツによく似ている。たぶん、アルペンブーツをベースに、蛇腹とかの改良を加えたのだろう。

 

新しいTX PROと試し履きインプレ整理(主にT2 ECOとの比較)

  1. フレックスがやわらかい(現TX PRO比)
  2. 蛇腹は逆に硬いらしい(現TX PRO比)
  3. 蛇腹をつぶす/戻す「張り」が独特(滑ってはないけど嫌いじゃない)
  4. 明らかに軽い(現TX PROはもちろんT2 ECOよりも)
  5. インナーが薄い(もしかしたら寒いかも)
  6. ウォークモードの可動域(後傾側)が広い
  7. パワーベルトがベルクロから別方式に(ちょっと手間取りそう)

価格は未定だそうだ。また入荷時期も分からないそう。なにせこれから生産らしいし、為替が見通せないから。
それでも迷わず予約した。フル装備一新だから!!

そんなでこの日は眠るまでウキウキしていた。軽くて動きの良いブーツが滑る前から気に入った。購入したら、履いたまま家のなかをしばらく歩きたい気分だ。


T2 ECOはかかと部分を修理した

シーズン終了後にインナーを出してみたら、かかとに黒いモノがこびりついている。そしてなかなかとれない。何だろうとシェルをのぞいてみたら、かかと部分の黒いウレタンパーツがボロボロに劣化していた。

 


秀岳荘に持ち込んだら、左右ともに部品を取り寄せて直してくれた。スゴいな、こんな部品が国内在庫されているんだね。

 

余 談
店員さんはとっくにNTNに移行しているそうで、T2 ECOとの比較ができないそう。ボクは逆にT2 ECOと比べるので、「T2 ECOより軽い?」とか逆質問された。
本格的な山の装備品感は薄れたけれど、人生最後のテレマークブーツとしていい相棒になってくれそうだ。

5月4日で23-24スキーシーズン終了(積丹岳バックカントリー)

トンネルを出た海岸道路からの積丹岳の眺望がたまらない

4月はものすごいスピードで雪が融けた。4月6日の積丹岳途中撤退からゴールデンウィーク前半まではタイミングが合わず、雪はどんどん消えていく。「もう行けないだろうな」とあきらめかけた連休後半の土曜が風のない予報!! シーズン最終日を楽しむことに決めた。

朝はもたもたして、またしても出遅れる。連休なので、車が多め。それでも流れは悪くないし、林道の雪が途中まで消えていて、T字路まで登ることができた。前回よりは上まで来たので、そこまで遅くならないだろう。何とか12時までに山頂に着きたいと思って、準備を始めた。

駐車位置を見る(写真右

自分より先行する車が1台あって、運転席から1人降りてきた人とあいさつ。「スキーじゃないと登れないか?初めての山で要領が分からない」と尋ねられる。装備はと尋ねると、普通の登山装備だという。『4月末に登った人の記録によると、1000mまでは普通に登れるらしい。その先はハイマツの踏み抜きとかあってたいへんかもしれないけど、1000mの稜線近くまで行くと眺めがいいから、行って見たらいい』と返事。ボクも登るから、と付け加えて、その後も後ろを気にしながら登ったけど、ついに一度も見かけることがなかった。

登山道からスキーをはく

8:40    ハイクアップ開始。足元はブーツ、スキーを担いで休憩所、そして登山道からスキーをはいた。ここまでおよそ15分。

難儀します


そこからはほぼピンクテープを目印に夏道をたどる。ヤブが立って来てルートが不自由だ。1時間ほど歩いて見晴らしが良くなる。そして、標高900mくらいからヤブでルート取りが難しくなる。

過去の山行きで見たクラックよりは小さいが、近寄りたくない

なるべく夏道をなぞるように、木々の間を通るようにルートを探し、標高100mのクラックの入っている斜面より上を歩くように注意しながら何とか山頂直下まで到着。こう配がキツくなるとジグを切っていてもシールが滑る。春のあるあるを思い出した。まあ、山頂までの急斜面はそんなに長くないので、谷足3歩に1回は滑るくらいのつらい感じで何とかtopについた。振り返れば、つぼ足で登れば良かった。

はろー、積丹

12:00    山頂は正午。ほぼ希望通り。休憩所から3時間だから、体力低下の中、条件が良かった方でしょう。

山頂には4人のスノーシューの方がいて、太陽が虹の輪・halo現象になっていると教えてくれた。ぜんぜん気がつかなかった。

山頂標識の上にhalo

写真を撮って差し上げて、自分もとってもらい、大福を食べた。
この日は山頂までの間に、コンビニおにぎりを2個食べちゃった。そして、500mlのペットボトルに入れたポカスエも飲み干していた。そのほかにハイドレーションパックに水700mlほどを入れてあった。ボクの場合、やっぱりハイドレーションパックがいい。チビチビ飲んで脱水を防げるからだ。

4人組が下山するのと入れ替わりで、ソロのスキーヤーが登ってきた。いろいろ話をして、ボクが先に下山することにした。
だいぶ疲れたけれど、山頂ボウルを滑ることにした。12時に山頂に着きたかったのは、その時間的・精神的余裕がほしかったからだ。
振り返ると、前回からほぼ1ヵ月スキーをしていない。ふと大丈夫かなと頭をよぎったが、不安はなかった。滑走性のいい雪だ。雨による縦ミゾがひどいが、何とかなるだろう。

見上げた山頂への急斜

直下の急斜からいい感じでスキーが滑る。途中からは縦ミゾがハンパないが、自分でもビックリするほど安定してターンを繰り返す。ボウルの底が見えるあたりで1回停止。底まで落とすかちょっと考えて、行っちゃうことにした。LINEを少しズラしてまっすぐ底に向かって滑り込んだ。幸せな時間だった。見上げた写真には、またしてもhaloが写っている。山頂から標高差で200mほどのライドだった。

この吸い込まれる感じがたまらなく好き

そういえば、暑寒別岳も山頂からちょっと移動して大斜面を滑るけど、ボウルの地形になっている積丹岳は山につつまれて自分だけに集中できる、ボクにとって無二の山だ。斜度もちょうどいい。

見上げればhalo

帰路に向かって斜めに登り返し、なるべく夏道に沿って稜線を下ったつもりだったが、途中から大きくルートミスをした。それを修正しきれぬまま標高を落とし、ついに根曲がり竹が立つ標高500mほどまで降りてしまった。これ以上落とすと谷が深くなり、復帰できない。そのまま落としても林道にたどり着くことは分かっているが、戻ることにした。雪がつながった沢形状を渡り、スキーを脱いで登ることにした。途中で根曲がり竹が茂る崖登りにもなって、スキーを持ち上げ、五徳ナイフ(形見のビクトリノックス)のノコで竹を切り、ようやく本ルートの尾根に戻った。ログを見ると、標高差50m以上を登り返したようだ。

ここはすでに最悪の根曲がり竹の密集地を通過したあと。根曲がり竹は本当にキツイ。食べればうまいけど(笑)


このあとも笹につかまったりしながら春山に苦闘して休憩所に到達。ハイドレーションパックの水もなくなっていたので、沢水をたくさんいただき、スキーを背負って林道を戻った。
全部で6時間20分というなかなかに長い山行きとなった。

幸せと反省が入り交じったが、結論としてはいいシーズンだった。やっぱり積丹岳が好きだ。

いろいろくたびれてきたブーツ

帰宅してスキーやブーツ、ウエアを洗った。ブーツはだいぶ劣化が進んでいる。
来年は装備を一新して、3バックルになるらしいNTN規格の新ブーツに、センター100mmクラスの板を入手するつもりだ。

 

反 省

  • スノーソーにもなるノコを持つ

  • ヘッドライトを忘れがち(入れておく。電池式がいい)

  • 滑りやすい斜面ではなく、通常ルートを降りること

  • 根曲がり竹がくせ者なのは分かっている。来たルートを戻る勇気を

総 括

  • テレマークのコツをつかんだのが大きい。斜面状況が悪くても、不安はあまりなくなった。続けてきたかいがあった。ディープパウダーや重い雪でどうかが、新装備で試される(笑)
  • BC用のポールは、登りで120cm、下りで115cmにしていい感じだ。

来期へ

  • 新装備を入手する。そして、NTNとファット板で練習。
  • 現スカルパブーツを修理できるか秀岳荘にきいてみる。補修パーツの供給がなくなってきたらしい。
  • 冬の春香山を久しぶりに訪ねたい。桂岡じゃないルートかも。
  • 塩谷丸山の疎林を、そのままもうちょっと落としてみる。右方向の尾根っぽいところを地図上は標高差100mくらい行ける。時間と心に余裕があるときにいってみたい。
  • 定山渓方面の山を開拓しようかな(よっぽど時間があれば)

積丹岳 強風につき途中撤退

 

けっきょく標高1000mまで上がって撤退。900~600mくらいの雪は、シャウダーだったりザラメだったりして、かなり良かった。とくに今日のシャウダーはパウダーを滑っているみたいでスゴい浮遊感だった。 楽しんだけど山頂ボウル行けなかったので、もう一度チャレンジするかも。ちなみに今日山頂ボウルを滑った人の話によるとカリカリで撤退したそう。

最高だよ、塩谷丸山の春スキー(24年3月23日)

果樹園から塩谷丸山方向を望む

2月後半からなぜか毎週末ごとに体調不良で、スキーに行きたい日に行けない状態が続いた。今日は病み上がりでまだ痰が絡んでまだ咳が出るが、天気good、気温もよさげなので出かけた。
なんたってあんな残念な塩丸で終わりたくないし、低山はそろそろ終わりだから気持ちよく滑りたかった。

小川沿いは春の訪れを感じた

朝ダラダラしたので出発が遅れ、塩谷駅を出たのが9時25分。歩き出したら暑い。TSデザインのアミアミアンダーウェア、モンベルの長袖Tシャツ、その上に化繊のダウンだったので果樹園で脱ごうとも思ったけど、もうちょっとそのままいこうと思った。
シールで歩き出してしばらくして、やっぱり脱いだ。ちょっと汗をかきすぎてしまった。

スキーが埋まるように

雪は、小川を渡って急登をのぼったあたりからけっこうよくなった。ときどきモナカだったりするが、おおむねいい状態。しかしですね、風邪のあとで呼吸が整ってないからか、とにかくつらい。塩丸は標高500mくらいまで上がって海が見えるとテンションが上がって疲れが吹っ飛ぶんだけど、今日は疲れが蓄積してきた。
あと、いつもは滑るコースを見るために山頂に向かって右に進路を取ることが多いが、今日は先行者のあとをトレースし、尾根に乗ってそのまま山頂下までのぼった。

山頂には登山の人たちがいて、春だなあと思ったよ。ちなみに、森の中でボーダー2人とスライドした以外は、滑りの人はいないように思えた。スキーの跡は早朝下山者かな。

石狩湾の向こう側の暑寒別山塊も見える

山頂看板で写真を撮り、そそくさとスキーをdepoした場所までおりた。どうもおしゃべりな女性が山頂にいるとボクは距離を置きたくなるようだ。

滑走準備して、2月とは違い広い斜面を狙って、山頂下の林を抜けてからコースを決めることにした。
確かボーダーの滑走痕があったはずだが、滑りはじめたら途中からはまっ白なノートラックが広がった。
青い空、青い海、白い雪。滑っているのは自分だけ。
久しぶりにアドレナリンが出た。最高かよ!
薄い新雪を「シューッ」と音を立ててスキーが切っていく。トラックを刻む。ゆっくりとしたテレマークターンで自然に落ちていった。

その後、林に入ってツリーランとなったが、こちらも調子がいい。うまく言えないけどテレマークよりアルペンターンで滑るとすごく気持ちがいい。
何だよ、今日は過去一かよ!

最高だった

急斜からは安全を優先してシュテムとかいろいろ使っておりたけど、疎林で枝が顔に当たって血がにじんだ(笑)。

小川を渡ってからはストップ雪。ここまで楽しすぎたのでぜんぜんいいや。大きなプルークボーゲンでなるべくかかとに乗り、楽しい時間が終わった。

スキーを担いで塩谷駅を目指して歩き、3人の老人と声をかわした。自分も住民の皆さんも春の陽気でうれしい気持ちなんだな。「こんにちは」って声をかけたボクもご老人たちも笑顔(^_^) 「山頂はどうだった?」「スキーかい?」そんな質問をもらってボクも笑顔でこたえた。
こんな経験初めてだった。

帰りは小樽の定番・栗原のかまぼこを990円も購入し、札幌市内で用事を足しながら15時ころに帰宅した。

 

今シーズンのスキー行きは、今日で14回目。ナイターが多いので滑走時間は長くない。
内訳は、アルペン6回、テレマーク6回、バックカントリーテレマーク4回(重複あり)。

なお、アルペンは3月16日のオーンズナイターで滑り納めとした(この時も風邪をひいていた)。アルペンもすごく楽しいシーズンだった。買い換えたREXXAM(レクザム)のトルク100のブーツが自分にスゴく合っているようで、足元がとてもいいんだ。道具のスポーツだから、道具がはまると楽しさが増すよ。

 

追記:テレマークスキーについての自己否定感と肯定感

シーズン初め、ボクの場合は今年に入って1月上旬の札幌国際や美唄で滑ったころは、もうテレマークやめようかと思った。うまく行かないし、楽しくもない。数年前はなぜ30度斜面を滑れたのか不思議でしょうがなかった。いま滑れる予感がしなかった。そのくらい、滑りかたを忘れたし、失った感覚は容易には戻らなかった。
アルペンもうまく滑れなかったけれど、これまでの経験から滑り込めば必ず戻ってくることが分かっていたから、テレマークをやめてアルペンだけでもいい気がしてきた。3時間くらい滑るとヒザが痛むし、翌日以降、週末まで階段を降りるときに左ひざがうまく曲げられないほど不調になる。そろそろ潮時かなと思った。

それが、美唄で滑り込んで以降、徐々に良くなってきて、山はぜんぜんダメだけどゲレンデでは滑れるようになってきた。そうなると、テレマークスキーはただただ楽しい。滑れないことすらも楽しくなってくる。なぞのスポーツだ。
それと、YouTube動画でNISEKOのイメージワークスさんの動画を見ていて、「あ、これかも」という気づきがあった。それが「ブーツの蛇腹をつぶす」という意識だった。ボクにはこのコメントがスゴくまっすぐ刺さり、ようやく、テレマークスキーのコツをつかんだ気がした。

蛇腹をつぶして内足に荷重する

1つのターン終盤に、ニュートラルに戻りながら、前後している足が徐々にそろってくる。そして、次のターンに入る先行動作(これ自体はアルペンと同じようで、ボクの場合は無意識に先行動作ができる)のあと、蛇腹をつぶしにいく。その結果として足に前後差ができてテレマークポジションになるだけ、という思考の順番。
テレマークポジションをとるんじゃない、蛇腹をつぶして内足に荷重する、という意識がボクにはとてもフィットした。
こうして内足に荷重がかかると、外足スキーは方向舵だったり制動機だったりという機能を担う、アルペン滑りにはない不思議な世界がハッキリしてくる。非常に独特の世界だ。

ここまで滑りを整理できると、ずらせないモナカ雪もまあまあ行けそうな気がしてきている。今までできなかったチェックホップターンもできるかも。

思い返すと、自己否定感にさいなまれているときは、ターンでスピンしてしまうためそのことばかりが頭の中を占領し、楽しむすき間がない、なんかそんな気分だった。ターンでスピンするのは、内足に荷重できていないから。内足を雪面に押しつけて荷重しようとムリすると、荷重できないうえに疲れる。さらに楽しくない。

ひざの痛みは改善しないが、あと数年だけ、テレマークスキーを続けてみようと思う。ここまで来たら、一種の特殊技能だから(笑)

バックカントリーでの苦戦を乗り越えよう!24年3月3日テレマークスキー

 

久しぶりにブログにしたい朝活だった。

今年は21-22シーズン以来、2シーズンぶりに10日以上滑っている。10日程度滑るとだいぶ戻ってくる。テレマークアルペンもシーズン初めはひどい状態だったが、いまはいい感じだ。パウダーのナイターも急斜面をカービングでおりてこられる。

ナイターばんけい・スラロームバーン

しかーし、バックカントリーは苦戦が続いている。1月21日ネオパラはテレマークさせてもらえず、アルペンターンで滑る。2月12日塩谷丸山は、アルペンターンすら受け付けれもらえず、ただただ下山するだけという状況。さすがに、もちろん技術にも課題はあるが、スキーが悪い(笑)と結論を出した。

塩谷丸山はいつ行っても最高の景色。滑りはあれだったけど

YouTubeテレマークスキーのレッスン動画(NTN向け)を見て、基本のキを頭にたたき込み、昨日ナイターに向かった。朝から雪が降り続き、気温も低くてゲレンデはかなりいいコンディション。1本目はダメ男くんだったけど、2本目からは「蛇腹をつぶす」を頭の中で繰り返し、目線はフォールライン、足を前後に開く意識ではなく山足のブーツの蛇腹をつぶす結果として姿勢が下がるテレマークポジションをつくるととても調子がよく、カービングっぽいターンとなった。

革靴じゃなくてプラブーツを履いているのだから、その特徴を引き出して滑るのが正しいよね。ショートターンもロング系もこの滑りでOK。急斜面は制動をかけるために外足を使うけど、わりといい小回りもできる。
ゲレンデでは滑れるんだけどなぁ・・・

夕食を食べてからは疲れが出て調子が落ちたけど、それでも荷重操作はまあまあできている。緩斜面でゆっくりしたターンをすると、ちょっとローテーションしそうになることもあるけど。

『よし、明日ネオパラに行こう』と決めて、正味2時間ほどで上がった。

1月のネオパラにて

そして今日(日曜)。駐車スペースの空きがなく、自分で路肩を掘るのに20分ほどかかり、8:30過ぎに歩きはじめた。今シーズンのシールウオーク3回目なので、だいぶ体も慣れてきた。とは言え、昨晩の疲れが残っていて、歩き始めからだるい(笑)。
いつも滑る林道からの滑り込み、第三斜面の状態を確認しながら第2斜面下についた。トラックはうっすら残っているものの、ほぼノートラック。素晴らしい状態で斜面が残っている。ただ、ここまでの雪はなかなかムズい。ちょっとだけモナカ気味で、ストックを刺すとパウダーバスケットが50cm以上沈み込む。この底なし状態というか下地のない状態がバックカントリーの特徴だ。ゲレンデはかなり降っても固い下地はあるから、ディープパウダーでもそこまでムズくないのだ。シーズン初めを除けば。


第2斜面は、メインバーンを滑るか隣りのフラットなバーンを滑るか。。。登りながらだいぶ迷った。

しかし、最後は“クラッシュしてもメインバーンを攻めよう”と決めた。

また、第2斜面は標高が上がったためかここまでより明らかに雪がよかった。

 

斜面上部で準備。スキーでも踏み跡以外は30cmほど沈み込む。沈んだスキーを抜き出そうとするとかなり重い。。。ヤバイかも

準備して斜面上まで下った。雪はかなり深い。すべり出し地点まで斜滑降で移動したが思ったより雪が軽い。

第2斜面を見上げる

さ、フォールラインに向かってちょっかりよりやや右にスタート。1発目のターンがいちばん大切。お、いい感じ。次のターンも好調。その後、ちょっとバランスを崩すもターンをつなげて、斜面下部まで滑りきった。うれしかった。過去1の滑りかもしれない。ここの尾根筋っぽい斜面は、なにげにとてもムズいのだ。たぶんターン幅が尾根にかかり、コブの山部分で谷回りに入る感じなって、バランスを崩しやすいのだろう。

第3斜面は1度バランスを崩したが、それでも楽しかった。このあたりは雪が重い。そこからは地形のうねりを楽しみながら下山した。林道のあたりで太ももがパンパン。さすがにお疲れのようだ。

第3斜面すべり出し地点から見る札幌の街

じつは、アルペンブーツに続き、テレマークブーツもかかとが抜けるようになってきている。バックルをガッチリ留めるようにしているが、かなりユルユルだ。先日、ショップでブーツを試し履きしたら、サイズは一つ下でいいと言われた。そうすると1サイズシェルが小さくなる。

  1. いまのブーツがダメになるまでテレマークスキーを続け、その先はアルペン1本に戻る
  2. 現在のノルディックコバ(75mm)を買い換える。その場合サイズを落とすかどうか・・
  3. NTN規格のワンサイズ小さいブーツを買う。
    ブーツと同時にセンター100mm程度のスキーがほしい。

どうするのがいいのか、まだ結論が出ない。

ただなぁ、アルペンバックカントリーとなると、ネオパラも塩丸も斜面に魅力がないんだよなぁ。もうちょっと骨のある斜面に行きたくなるだろう。そこは、手軽に行けなかったり、リフト回しの競争率高い斜面だったり、雪崩リスクが高い斜面だったりする。そういうBCスキーをボクは今のところ望んでない。

アルペンスキーじゃあまりおもしろくないしょ、この斜面

センター100mmクラスのスキー+ビンディング+シール、ブーツ=30万円弱。
NTNでも75mmでも大差はない。装備買換ならNTNだろうな。
としたら、1か3かの選択かな。来シーズン、息子の就職と国家試験等を見極めて購入するか。。。

 

追伸:

バックカントリーにピンクレンズのゴーグルを初めて持ち込んだ。少なくてもこの日は明るいピンクで正解。斜面がとても見やすかった。あ、前日のナイターも降雪の中わりと明るくて滑りやすかった。
バックカントリーも晴れることがあるから何とも言えないが、3月中旬までは太陽もそこまで元気じゃないので、ピンクがいいかもしれない。