秀岳荘のInstagramで、先週末から北大店の店頭にSCARPAのNewテレマークブーツTX PROを展示すると知って、店頭で試し履きさせてもらった。
ボク、YouTubeでTX PROがモデルチェンジして3バックルになると3月下旬ころに知り、今シーズンまでのモデルを購入することをやめた。この動画が最初だったと思う。その後、ニューTX PROの動画は、YouTubeに数本上がっている。
英語でニューブーツを紹介する動画は、なんかよさげだと言っている。
どうよさげなのかぜんぜんわかんないけど、期待はあった。
店頭でまず26cmサイズに足を通す。
1月末にいまのTX PROを履いたときよりぜんぜんやわらかい。少なくてもフレックスはやわらかい。蛇腹がバネのように戻ってくるといわれ、つぶしてみたら、確かにT2 ECOとは違いギュッとつぶすとバネのように戻る。また、一定以上は簡単につぶれない。蛇腹は現行のTX PROより硬いらしい。
ブーツの全長が短くなったことは知っていたが、軽い! T2 ECOより150gほども軽いらしい。ただ、シェルはそぎ落とした感じだし、インナーが薄くなっているという。「寒いかも」と店員さん。こればっかりはフードなしリフトのゲレンデや山に行ってみなければ分からない。
もうひとつ、ウォークモードの可動域がすごく広くなった。特に後傾側の可動域が広いことは、ハイクの際にとてもありがたい。
「よく登るならこのブーツ。そうでもないなら4バックルでいいと思います」というのが店員さんの見立て。ボクも店員さんもハイクが好きなので、迷わず3バックル。
問題がひとつあった。サイズ感はジャストなのだが、親指や人さし指がインナーに接触しているのだ。正直どうなんだろうか??
そこで27cmも履かせてもらう。しか~し、明らかに大きくて足が遊ぶ。「時間があるなら店内を歩き回ってOK」との言葉をいただいたので、26cmサイズを履いてしばらく歩いてみた。
どうやら問題はなさそうだ。ただ、バックルを1段締め込むと、全体が締まるというよりバックル部分が締まる。やはりシェルが薄いのだろう。こうなると、サイズはドンピシャじゃないとまずいだろうと思った。
ブーツを脱いで眺めていたら、あることに気がついた。このブーツ、アルペンのバックカントリーブーツによく似ている。たぶん、アルペンブーツをベースに、蛇腹とかの改良を加えたのだろう。
新しいTX PROと試し履きインプレ整理(主にT2 ECOとの比較)
- フレックスがやわらかい(現TX PRO比)
- 蛇腹は逆に硬いらしい(現TX PRO比)
- 蛇腹をつぶす/戻す「張り」が独特(滑ってはないけど嫌いじゃない)
- 明らかに軽い(現TX PROはもちろんT2 ECOよりも)
- インナーが薄い(もしかしたら寒いかも)
- ウォークモードの可動域(後傾側)が広い
- パワーベルトがベルクロから別方式に(ちょっと手間取りそう)
価格は未定だそうだ。また入荷時期も分からないそう。なにせこれから生産らしいし、為替が見通せないから。
それでも迷わず予約した。フル装備一新だから!!
そんなでこの日は眠るまでウキウキしていた。軽くて動きの良いブーツが滑る前から気に入った。購入したら、履いたまま家のなかをしばらく歩きたい気分だ。
T2 ECOはかかと部分を修理した
シーズン終了後にインナーを出してみたら、かかとに黒いモノがこびりついている。そしてなかなかとれない。何だろうとシェルをのぞいてみたら、かかと部分の黒いウレタンパーツがボロボロに劣化していた。
秀岳荘に持ち込んだら、左右ともに部品を取り寄せて直してくれた。スゴいな、こんな部品が国内在庫されているんだね。
余 談
店員さんはとっくにNTNに移行しているそうで、T2 ECOとの比較ができないそう。ボクは逆にT2 ECOと比べるので、「T2 ECOより軽い?」とか逆質問された。
本格的な山の装備品感は薄れたけれど、人生最後のテレマークブーツとしていい相棒になってくれそうだ。