テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

オリンピックのスキー競技を終えて、思ったこと

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バンクーバーオリンピックアルペンとフリースタイルのスキー競技が終了して、まちのコブ好きが書くことです。大目に見てね。

第一は、やはり開会すぐに行われた女子モーグルでしょう。

勉強不足のマスコミがこぞって「世界一」と持ち上げた人は、今回もメダルに届きませんでした。そのことは純粋に残念です。
you tubeソルトレイクの映像を見たのですが、8年前もほぼ同じ滑りでミドルセクションを失敗しています。
それを見て思ったのは、(失礼ながら)「彼女はボクみたいなまちのスキーヤーと同じくコブが怖いのではないか」という素朴な疑問です。だからかどうかわかりませんが、共感はできるけれどあこがれることができない。

一方、思い切りあこがれるのは第2エアでぶっ飛んだあの子。
インターネットの世界を見ると、女子モーグルを観戦して多くのコブ好き・スキー好きの方々が、感動し、心が震えたようだ。
あの舞台で勝負に行ったスキーヤーへの、心のそこからの尊敬と感動。
散るまでの信じられない滑りとそれを支えたこれまでのトレーニング。
転倒後のしぐさから伝わる言葉にできない切なさ。
こちらもソルトレイクの滑りを見直したが、基本は同じ。8年前はミドルで暴走しそうになって少し抑えた点が唯一の違い。
そして漠然と思ったのは「コブ斜面がまったく怖くないんだな」ということ。平然と突っ飛んでいく。少しあごを引いた独特の高い姿勢で。

もう一つ。モーグル競技全体に対するスキー界のなんか冷たい感じ。
この違和感は、2年前に札幌ばんけいスキー場でモーグルの全日本大会があったときにも思ったことなのだが。
ヤンネも来ていたのですよ、ナショナルチームのウエアを着て。センターハウスで普通に食事していた。
モーグルもスキーなのに、小さな違いをことさら大きく拡大して見せて、スノースポーツという大局から見ていないような・・・。
基礎スキーは正しい道を追求しているかのような雰囲気。
近所で何が起きているかも知らずに受験勉強だけをしているような。
そのうち近所で火事が起きて炎が迫ったときには、逃げ遅れてしまうのじゃないか。
大丈夫なのだろうか、日本のスキー界を指導している人たちは・・・。

SAJがバッジテストでもうけているから、アルペンもノルディックにもフリースタイルにも資金が流れるという仕組みだとは想像するが、それにしても“スキーの基礎”であるはずなのに、基礎スキーの祭典が選手権(競技)という位置づけはハッキリおかしいとおもう。

次にアルペン

あんまりですよ、マスコミさん。
ダウンヒル、大回転、いっさい放送なし。というか見る機会なし。
日本人が出ていないからどうでもいいのだろう。不況だから視聴率がとれないコンテンツを流したくないとか、もしかしたら放映権料もからむのかもしれない。
しかし、ダウンヒルは放送すべきだと思うが・・・。
スポーツではなく娯楽コンテンツとしてしか考えていないことが、こういう姿勢に現れている、と小生は思う。

男子回転は放送されました。小生は2本目の途中からライブで見ました。
佐々木明選手は勝負かけたように見えました。
ただ、ヘルブストやリゼルーと同じく、空回り。
オリンピックのアルペン競技は、ワールドカップとはまったく別の大会であることが、今回を見てよくわかった。
メダルを取った選手はもちろん素晴らしいが、たまたま当たったようなヘンな感じがしました。
体重(体格)を生かして真上から踏むタイプの選手が上位にいったように見えます。優勝したイタリアは、オーストリアやフランスよりも技術がコースにマッチしている感じがしました。

それにしてもオーストリア男子の不振。これはアトミック・スキーの不振と密接に関わっていると思います。オリンピック男子回転では、D2スキーを履いている選手がほとんど見あたらなかったのは、柔らかい雪のコースにはまったくマッチしないからでしょうか???

最後にワールドカップアルペンの最終戦佐々木明湯浅直樹の両選手には、表彰台を狙ってフルアタックを見せてほしい。
モーグル上村愛子里谷多英の両選手がガチンコで本気勝負するとおもしろいな。10年前に戻ったようだ。

写真は里谷多英選手(時事通信)、ボーディミラーのスーパーGNBC)。どっちもチョーかっこいい。