整地が上手なのにコブでうまく滑れない人は、合言葉のようにコブの入口で「上半身はフォールライン固定」とか「ひねり」とか唱えて、整地とコブの違いを再確認しています。しかし、滑りは言葉と反対に、フル・ローテーションしています。
ボクは、ひとまずローテーションを受け入れるべきだと思いますし、粟野利信氏も岩渕隆二氏もそう言っています。Mr.330(高橋美三男)氏も同じ趣旨をレッスンで展開されているそうです。
ローテーションとは何か
ボクの理解では、スキーと腰の向きが常に同じとなることを指す。特に外向しないことを言う。外向しないとは、ターンの後半に、胸を落下方向でなく進行方向に向けること。
ただ、問題はその限度です。多かれ少なかれ、ローテーションするのです。
ローテーションを許容する自分なりの理由
カービングスキーは回旋力が強いので、腰の回転を抑制するのは不自然かつムダ。
ショートピッチ以外の多くのコブでは、ローテーションしても実害がない。
ローテーションはOK、ただし内傾・内肩下げはNG。
そもそも、どの程度の「ローテーション」が悪いのか?
イントラ(指導員)を観察してください。
イントラでもレッスンで説明していることと自分の滑りが違う人がたくさんいます。ボクの見る限り、ほとんどのイントラがコブでローテーションしてます。
たとえイントラの言葉であっても、気をつけよう。
われわれ一般スキーヤーは、常にシンプルに合理性を追求するべき。コブ練習を合理的に進めるには、まずはローテーションを許容し、悩みを1つ減らすべきです。
問題は、ローテーションより、アンギュレーション(くの字)が弱いことです。
くの字をつくれれば、ローテーションしてもさほど害はありません。
イントラの滑りは、アンギュレーションを強くしながらローテーションを使うスタイルがとても多いことに気がつくはずです。
2011年4月29日Teine 北壁
大きなコブはローテーションしながら滑ったほうがラクです。
もちろん、すべり出しでこける必要はありません。
今回のひと言
ローテーションをとめるな。上体の傾きをやめるベシ。
05 アンギュレーションのつくりかた はこちら>>
「はじめに」はこちら>>