テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

02 今でもズラシが基本です


2011年5月3日 Kiroro Resort コブの基本

息子がビデオを撮ってくれたので、せっかくだからアップしようと思いました。
このビデオは、「ずらす」ことを目的にした滑りです。
take1は単純にズラシのみ、take2はズラシの連続、take3は単純なズラシからニューライン気味のズラシへ。

古いスタイルだと思いますか? でも春コブはバンクだけで処理できないことも事実。どうしてもズラシが必要なのです。
  • 基本はコブの裏をずらす(削る)こと。ただ、常にズラそうと思うとそれが制約になって窮屈になるから、「削りに失敗しても引きずらないこと」。
  • 次に、削るアクションは斜度変化(コブの頂点)の手前からはじめ、そのまま裏に落ちるべし。この時、中腰で外足に真上から体重を乗せる「くの字姿勢(アンギュレーション)」。
  • 上半身は、「意識はフォールライン」。ただし多少ローテーションしても気にしない。
  • 「腕は前に出しても出さなくても良い」とボクは思いますが、ひじが脇腹より後ろに下がるのはよくありません。※女性は腕を前に出すとおしりが引けるケースもあるので、カービングスキーで多少ローテーションを利用する場合は、意識は前におき実際は脇腹より前がいいと思います。
  • ストックは必ずつく。手首でつかずに上からトントンと。手首使いはコブがうまくなってから。
  • コブを蹴らずのみ込むように吸収(自分がスライムになった気分でドロッと行く)・頂点で切り替えて押しずらしに入る。(コブをける技術も必要ですが、のみ込む技術も大切)
  • バンクは完全に無視します。実際の滑りではバンクから圧をもらうかたちで助けてもらう場合が多いですが、1度バンクターンを忘れてください。バンクを削ることに集中します。(バンクターンは高等技術。初級には難しいです)
※バンクを削ることとバンクターンを区別するために、「バンク削り」という言葉も使います。

バックショットの動画も、滑り方は同じ。
ピッチが詰まってからはスキーが速く回っていますが、意識の上ではスキーを回してはいない。意識はコブの裏削りにあり、ピッチが細かくなったのでコブから圧をもらうマキシマムに集中しています。
ノーマルピッチは「削り→圧もらい」が意識の上での1セットですが、細かくなると意識は「圧もらい→圧の処理」が1セットとなり、モーグル的なターン思考に変わるようです。このあたりの意識と滑りの洗練が来年の課題でもあります。
いずれにしてもまるいターンをする意識はない。ターンは結果に過ぎません。
カービングスキーを履いていれば、結果は必ず丸いターンになります)


イメージ 1

上の写真は、デジカメ動画から1コマ落としたキャプチャーです。
前半のコマを見ての通り、多少の問題はあるにせよ、基礎を習ったスキーヤーは「カタチ」はできています。
ところが⑨コマから⑩コマの間に、内足のヒザの位置が変わり、プルークをつくってハの字の真ん中にカラダをおこうとし始めます。おそらく、反射的にコブからの衝撃に備える準備をしているのでしょう。

しかしこれは、⑥から⑨の間に裏をズラす作業をやらなかったためにやむなくつくるハの字です。
ミゾコブなのでバンクもない。裏をずらすしかないケースです。
ここがわかってない。
イメージ 2

連続写真の⑦とほぼ同じタイミング。
足首を曲げれば後傾を避けることができ、結果、コブの裏をしっかり削ることができます。

今日のひと言
ターンを意識するな。ズラシ野郎&ガールになりきろう。
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