テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

01 共通の課題はここ

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まずモデルを本人に無断でつくりました。SAJ 2級、身長160cm 中学生の次女です。運動能力は小生より高く体幹が強いですが、コブは苦手。
次女をモデルに仕立てたのは、コブヘタの1つの典型だと思うからです。
整地で上手なのにコブでうまく滑れない人の共通点は、コブに入るとおしりが突き出て上半身がかぶること。
この姿勢がNGですが、直す方法が見つからない、あるいは姿勢に大きな問題があることに気がついていないかもしれません。

比較写真を見てください。同じコブ、そしてほぼ同じ瞬間を切り取ってみました。
注目してほしいのは「足首の角度」だけです。そして、足首の角度を反映するのがヒザの位置。足首の角度が、全身の姿勢をすべて決めています。
整地が上手なスキーヤーにとって、大切なのはここだけ。
それが小生の観察の結果です。

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足首が入らないとなぜダメか、というのが次の写真です。
2人ともあまりいい姿勢ではありませんが、いつもいい状態でコブに入れるわけではないので、このコブ処理はナイスなサンプルだと思います。
  • モデルは2つの点で問題があるようです。1つは足首が曲がっていない。もう1つはやや内足乗り(内倒)している点です。
  • 内倒し、足首が伸びていると、着地までにすべき仕事ができず、受けに着地したときにその衝撃をいきなり受けるのです。
  • その結果、コブの受けでつぶされました。
小生もよくこの姿勢になりました。
最初のころは脳内イメージで「いい吸収しているじゃん」とか思っていました。
しかし、太ももの角度などよく見ると、コブ吸収のストロークは脳内イメージよりずっと小さく、ホントのところ吸収できていない。上半身がつぶれた姿勢です。
コブがきつくなると完全につぶされます。
ヒザと胸がつくということは、ほとんどの場合は、つぶされたこの姿勢だと思ってください。

一方、小生も褒められない姿勢でコブに入ろうとしていますが、外足の足首はしっかり曲がっていて、結果、ヒザが前に入っています。
受けでは、つぶされることもなく普通に切り替えポジションです。
ポイントは、足首を曲げること。

足首の曲げ方
  • 足の甲を引き上げるように角度をつけます。その結果、ヒザが入るポジションになります。前乗りにならないように重心は土踏まず・くるぶしの下あたりに。ベロにもたれかかってはいけません。
  • どういう状態になるかは、家で靴を脱いで試します。難しいのは足首を曲げることよりも、重心をおとす位置を見つけることです。
  • それが見つかったら、ブーツを履いてやってみます。ブーツがフレックスするほど足首を曲げることはできません。でもそれでいいのです。足首を曲げてヒザを前に出すことで、くの字(アンギュレーション)とズラシ姿勢の基本ができました。
  • ボクはこの重心感覚を、地下鉄やバスに乗ってつり革につかまらず、足首を曲げて立つことで練習しています。けっこうシビレる練習です。

足首が曲がっているかどうか、足首を曲げたまま小回りができるかどうかは、整地で確認します。

最初は、これだけで吸収がうまくいくとは思えないでしょう。依然として上体がかぶり気味になるかもしれませんが、それについてはあまり深刻に考えないでください。10回に1回は姿勢を立てて滑ることができるようになったらしめたもの。
ヒザが入れば入るほど、上体はつったちでOKです。

今日のひと言
足首を曲げて腰を伸ばせ。
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