テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

04 裏を削るために アンギュレーション

今回は長いです。それだけ重要だと思っています。(2回に分けました)

加速しやすい急斜面コブほど、スピードを抑えて滑る必要がある。
しかし、これが難しい。自分自身もたいへんよく承知している。
そこで、整地練習と、モーグルバーンでの確認練習が重要になる。
コブは慣れが大切だが、整地練習をしないとスピードを制御する技術はなかなか身につかない。そのことが身に染みてわかった。
また、規則正しいコブで完全に制御して降りてくることが、自然コブなどのレベルアップにつながる。実際、急斜面自然コブのほうが難しかったりする。

本 題
コントロールするには裏を削るしかありません。
その理由:不安定の原因のほとんどは、裏を削れないことにあるからです。

ただ、自分のこれまでの歩みを振り返ると、横滑りでのズラシ(削り)から次のステップまでが長かった。
長くかかった理由は、次のステップでどうしても必要になるくの字姿勢(アンギュレーション)ができていなかったからだと、今は思っています。
横滑りは、コブを滑りたいというレベルのスキーヤーなら誰でもそれなりにできる(できるようになる)。
横滑りができれば、それをコブの中で連続させる練習を積むことで、次のステップの滑りになる。ただし、アンギュレーションを付けられなければ
  • コブ裏をターンしながら降りることはできない。
  • 裏を削ろうとするとエッジを立てることになり、どうしてもうまく削れない。
  • エッジを立てないという感覚は、アンギュレーションを覚えない限りわからない。
けっきょく、
一番大切なのはアンギュレーションを付けること

特にカービング時代になって、整地ではアンギュレーションなしで滑ることができるからこそ、アンギュレーションを覚えることがポイントになる。
バンクでできるのにバンクがないとできないのは、土手(すり鉢やハーフパイプ状)に頼っているから。


ボクはこの画像を見て、ハッとした。(附田選手です)

*  *
アンギュレーション【angulation】
スキーで、斜滑降のときの姿勢のこと。両方のスキーのエッジを滑っている山側の方に立てるために腰とひざを山側に押し出すようにする。〈大辞泉
くの字型姿勢〈ランダムハウス英和大辞典〉

ターン【turn】
スキーで、回転すること。特に、クリスチャニアをいう。〈大辞泉
*  *

コブを制御して滑るためには、整地で以下の練習をします。
  1. 横滑り(初歩から、連続してターンを構成するまで)
  2. アンギュレーションの練習(腰を中心とした“くの字”からはじめる。上体を直立ぎみでローテーション抑制しながら小回り~大回り)
  3. ズラシ小回りの練習(腰を落とした低速からはじめて、高い姿勢でヒザを中心としたくの字まで)
  4. これらすべて、整地で精度を上げていくこと。
  5. コブと並行していつもやること。

※傾かずに雪面に圧をかけるためには、アンギュレーションが必要になる。またカービング時代になってターン=カービングと思いがちだが、ズラシで落差を取りながらターンすることが、バンクがない不整地の攻略ポイントになる


イメージ 1



写真の③④⑤あたりが、まさに削る(ターンする)部分。
この時、
  • スキーの真上から体重をかける。
  • そのために腰下またはひざ下で雪面と角度をつける(アンギュレーションを付ける)必要がある。
  • 中腰姿勢で削りに入る(しゃがみ込んでから伸びをする前のためをつくった姿勢)
  • 足首の前傾をつくる(ヒザを前に出す)。重心をくるぶしの下あたりに置き、ブーツのベロを押しながらも前乗りにならないこと。
  • スキーの振り角度は、カービングスキーを履いている場合、大まかには自分で決められるが、スキーのサイドカーブから与えられた範囲内、ということになる。(サイドカーブに支配されるものの、回りすぎるくらいが最初のころはありがたい)

自分の問題点

こんな恥ずかしいコマ送り静止画を公開するのも、シロウトならでは。
「ヘタなんだから、恥ずかしくなんかない」と心に決めてアップしました。

*ストックワーク*
ストックをつく手は、ひじを伸ばして(特に左手は二の腕をカラダの斜め前へ)。
ローテーション滑りの時は、ストックを肩からトンと落とすことを心しよう。
ストックのタイミングをもう少し遅くする方がいい? タイミングは遅く、つく位置は前かな・・・

*姿 勢*
アンギュレーションをもっと強くしたほうがいい感じ。
また、コマ送りを見て、右ターンで内肩が内倒しているかも、と気がついた。左手の位置の悪さも関係しているのだろう。やはりビデオ撮りは効果てきめん。
今日のひと言
コブの裏を削るにはアンギュレーションが必要。
「05 アンギュレーションのつくりかた」はこちら>>
はじめに」はこちら>>