コブのための整地練習はかっこ悪いです。でも、苦手なコブ斜面で練習するより、ずっと効果が上がるはずです。
ボクは、ズラシ小回りをできませんでしたし、いまでも滑走日が2週間あいたら最初の数本はうまくできません。
どのくらいズラすかというと、まったくエッジから抵抗を感じないくらいズラします。
ズリズリしながらスキーと一緒に落ちていく。足元がデコボコしていてもズラせるように。
これがとても難しい上に、ホントにかっこ悪くだらしない横滑りになります。ときどき姿勢がぐらついたりして、メチャヘタになった気分です。
しかし、うまくズラして滑ったときは、カービングとはまた違った種類の「スキーを征服した感」があります。これはかなりの快感です。
最初は緩斜面で、うんと低い姿勢でボクはスタートしました。例の、おしりの穴からかかとを出す感じ。そして切り替えはヌルッと圧をのみ込んでまた足を押し出します。
〈抱え込みの押しずらし〉
- 太ももが雪面と平行になるまで腰を落とす
- そのままじゃ後傾するので足首を曲げる(つま先・甲を引き上げる感じ)
- 上半身をたてる(へそを身体の前に出すために胸をはる)
- 緩斜面でゆっくり、(汚くて申し訳ありません)お尻の穴からかかとを押し出す感じ。押し出す方向はヨコだが、体が前乗りになる局面だからか感覚的にはかかとが後ろに行く感じ。
- 上半身を前後・左右に傾けずに、腰から下で「くの字」をつくる(アンギュレーション)。ただしあまりエッジを立てずに。
- 切り替えはヌルッと圧をのみ込んでまた足を押し出す。
緩斜面では、ズラシながら、スキーの迎え角を徐々に大きくする練習もします。
そのうち気がつくと、ブーツを中心にスキーをビュンビュン振り回せるようになるはずです。
それでもまだできないことがたくさんあるはず。整地練習は永遠に続きます。かっこ悪いですが、必ず成果が現れます。
ちなみにバンクを利用するバンク削りの練習も整地でやります。これは中斜面で、ポイントは
- 中まわりリズム
- フルローテーション
- ズラして足場ができるまで次のターンのきっかけを作らない。
整地練習は、できればゲレンデ脇の不整地気味のところでもやってみます。スキーが回しにくいし、突き上げもあるので、実践的な練習になります。
今日のひと言
コブが苦手なんだから、整地で練習しよう。
次回はもっとも大切なアンギュレーション。
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