13年落ちのアウディに3ヵ月乗った。この間、けっこう遠出があり、長距離や高速道路での走りも体験した。
ま、今さら1999年車A4のインプレもないが、セグメントはBMW 3シリーズと同じ、走りについては好対照なので、ちょっとまとめた。
1.似ている点。
車が好きなら誰もがわかる上質な乗り心地。素晴らしいブレーキ性能。部分的に垣間見えるメーカーのこだわりと主張。疲れないシート。シャシーが勝っているがいいエンジンとボディ剛性。2.違う点
まったく飛ばす気にならない。80km/hも出したらドキドキする。(BMWは飛ばさずにいられない、たぶん現行型も)路面にうねりがあっても安定志向のハンドリング。(BMWは常にトー変化を意識させられる超ヲタク車、E36までは)
高額出費を黙らせるだけの魅力に欠けるデザイン面。(最近はレベル上がったと思う)
3.その他
シート形状から、若干寝かしたポジションになる=飛ばす気にならない。V6エンジンはとても気持ちいいが、ふだんはおとなしい。
ドアノブがつかみにくい。
今回は第一希望がX-trailだったのですが、ひょんなことからA4になりました。
一定予算の中で、年式が古くても外国車に乗るのは、光りものや飛び道具より、舗装の継ぎ目や道路のうねりのこなしかた、赤信号のたびに踏むブレーキの質感が重要だと思うからでした。
いまでもSUVはあったら良いなと思っていますが、それはそれです。
このころのアウディは、デザイン面でベンツ・BMWに大きく後れを取っています。それ以外の点では、細かな部分でベンツ・BMWをまねたくない心理が働くのか、乗り手に不便を強要するところがあります。
例えばハザードランプボタンはフロントパネル中央にあるのですが、この位置は不便です。ちなみにBMWはミッションの後ろにあり、最初は違和感ありますが便利です。
パワーウィンドウの制御も、窓のちょい開けができず不便です。
ただし、いまのアウディが同じかどうかは存じません。
総合点
では、良いと思います。北海道、特に雪の多い地域でユーティリティを考えれば、何はなくとも4WD。
4WDで上質な乗り心地、トランクルームが広い、長ものスキーが入る-となれば、A4クラスのワゴンがミニマムサイズ。
じつは180cm前後のスキーを、屋根でなくトランクから収納するという点が、車の選択幅を狭めるのです。ショートタイプのSUVは全部アウト。X-trailが必要となる理由がそこにあります。
この夏、イベント準備でトランクルームをフル活用していますが、これまた許容範囲のミニマム。なかなかにいいサイズです。
トランクルームについては、BMWはまったくダメです。当然です、クーペでしたし。