テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

春雪がたいへんに厳しい状況だった@樽前山

7日目:4月16日(日)

ゲレンデ練習も考えたが、昨年のリベンジツアーに出発した。
この日を逃せば今シーズンは融雪でもう滑れないと思ったので。
リベンジとは、昨年は午後スタートに加えて氷結斜面で、山頂を取らず、しかもテレマークターンができずに撤退したため。

maruhenyasu.hatenablog.com


8時:自宅出発。好調な流れで1時間少々で国道駐車場に到着。当然、ゲートは閉まっており、舗装道は除雪されているようなので今年も自転車に乗る。

イメージ 1


9時35分:準備して出発。昨年との比較では、雪が多い気がするが、これから登る樽前山は、残念なことに黒々としている。ずいぶん雪どけが進んでいるようだ。
10時00分には五合目ゲートに到着。すると、南側から自転車乗りがやってくる。天気も良く気温もわりと高いので、自転車日和なのですね。しかも閉鎖された道路なので、絶好の練習条件です。

イメージ 2


10時05分:チャリダーを横目で見ながらボクはスキーを装着して林道へ。ここから約1時間の林道シールウォークだ。やっぱり雪は昨年の4月10日より多い。が、山はかなり融けている。登山道のある東斜面だけは雪が残っているので、行ってアウト、ということはなさそうだが。

イメージ 3



11時10分:のんびりと歩いて七合目駐車場に到着。ウィダinゼリーを1パックおなかに入れて、いよいよ山へ。昨年の経験から、登山道には向かわずに直線的にピークを目指す。

イメージ 4

 

イメージ 5



森林限界を超えたあたりから、ジグを切るスキーがズルッと滑るようになる。雪がゆるんで押さえが効かないのだ。この感じが大嫌い。緊張感高まるし、精神的につらい。同時に、下り斜面が難しいことの事前情報でもある。

イメージ 6


イメージ 7

斜度は30~32度くらいだと思うが、とにかく足場が悪い。稜線にでるとうねりもある。ここに来ていよいよ滑りの難易度が上がってきたことに気づく。

イメージ 8



12時05分:東山山頂に到着。ギリギリ山頂まで雪がつながっていた。雪の最高到達点でスキーを脱ぎ、記念写真などをとって風下に身を寄せる。じつはこの日、山頂付近はそれなりの風があったが、登ってきた斜面に回り込むとピタッと風がなくなった。

イメージ 9



座り込んでようかんを1本食す。あぁ幸せ。スポドリも飲んで、ひと休みした。

攣りについて

この日は気温が上がることがわかっていたので、朝からつり防止の万全の手を打った。朝食後に大豆系のサプリとミネラル系のサプリと攣り予防の漢方を飲む。持参ドリンクは水のほかスポドリ500ml。さらにマルチミネラルタイプのゼリーを持参。ようかんにも塩分が入っている。
結果的には、この日は夜も含めてつることはなかった。対策成功!

12時35分:下山開始。雪の薄いところで岩を踏む。5合目に降りてソールをみたら、ソールの黒い部分が完全にはがれていた(T-T)。シーズン終了後にリペア確定だ。
で、雪の状態だが、恐ろしく難しい。テレマークターンができない。アルペンターンだって難しい。途中からは埋まる上にストップ雪というスゴイ難易度。完全にテレマークターンをあきらめ、アルペンターンもできず、クロカンスキーでのターンのように小刻みにステップしながら方向を変えるしかなかった。
ここまで難しい雪ははじめてかもしれない。

まったく楽しめないまま、7合目へ下山。すると管理人が。「ものすごい難しい雪でした」と話すと笑っていた。

12時50分:立ち話をしたあと、林道下山開始。ここでテレマークターンをしながら降りようと思ったのですが、ひどいストップ雪&ぬかるむ雪が続き、加速しないどころか止まってしまう。
しょうがないから歩くように脚を前後させてスキーの接地時間を減らすと滑るようになる。そんなで林道はずっと歩いてました(笑)。

13時08分:五合目に到着。20分弱も歩いていたらしい。五合目には再びチャリダーがいて、ボクをいぶかしそうな目で見ていた。「まだ滑ってんの?」的な。
スキーをまとめてバックパックに装着していると、1人のガイジンさん登場。これから登るのかな?
片言の英語で説明しましたが、彼は1時間で山頂に着くと勘違いしたと思う。ごめんなさい。
7合目ヒュッテまでアン・アワー、そこから先がアン・アワー。合わせればトゥー・アワーズと説明すれば良かった。

13時20分:下りの自転車は長T一枚で肌寒いくらいだった。
国道について13時30分

合計行動時間:4時間でした。

うち帰って洗濯ものを出し、すぐにタイヤを車に積んでタイヤ交換。
ガソリンスタンドで2時間待ち。PCで仕事して18時にはこの日の行動予定がすべて終わりました。

餃子を爆食いして20時過ぎには就寝!

ヘルメットを忘れた件

装備を調えてクルマにカギをかけた段階ではじめて、ヘルメットを忘れたことに気がついた。今さら戻る選択肢はないので、慎重に滑ることになるだろう。
山頂で滑る準備をして考えたのは、やはりヘルメットがないリスクだ。
先日の塩谷丸山で激しく転倒し頭を強打した。あのときノーヘルだったらと考えるとゾッとする。
そのことがまだ頭にこびりついている。
この日はムリはいっさいしなかった。
ヘルメットがないほうが案外いいかなとも思ったが、
林の中を滑るときはやっぱりヘルメットがほしい。


最後に。この日は昨年のリベンジになったのでしょうか。
ものすごく難しい雪と積雪期の樽前登山という達成感はありますね。
7合目ヒュッテの管理人によれば、ベストシーズンは4月上旬と。
そうすると、舗装道も歩かなければならない。
平面距離で14.5km、沿面距離で15km超えのコースとなると、春香山を超え積丹岳並みということになる。もちろん積丹岳よりは標高を上げないので(標高差700mあまり)そんなにつらくはないが。
面白さを考えたら春香山だよね。ということで、誰かと「樽前行くベ」とならない限り、もう行かないかな。春スキーの入口、という意味ではもう少し周辺も開拓したい。