テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

支笏湖に向かって樽前山の氷結した斜面を滑る

4月10日(日)
午後から樽前山を目指した。
登山道は冬季通行止めが続いており、湖畔を走る国道276号から歩かねばならない。
事前の情報で、R276から五合目までの道道は、ゲートは閉まっているものの除雪されて舗装が出ているとわかった。
そこで、時間もないし国道から五合目まではチャリを利用することにした。

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試しにブーツ履いたままこいでみたらOKだったので、サドルを下げて足が地面につきやすいようにしてこぐことにした。ただ、土踏まずでペダルを回すかっこうになるのでけっこう疲れる。ブーツをビンディングにつけて背負うのとどっちがいいかはわかんない。

13時国道ゲートスタート。自転車で登る。GPSによると、標高310から450mまで登ることになる。距離にして3.7kmを約20分かけて登った。
自転車を看板にくくりつけてスキーを装着し7合目を目指す。

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7合目ヒュッテまで標高差200mを約50分かけて登った。距離にすると2.7km。やっぱ自転車は速いな。
7合目に向かう途中からは樽前山の稜線が見えてくる。稜線は黒い。不安になる。向かって右、すなわち登山道よりも北側斜面が雪がつながっているが、キラキラ輝いている。凍っているのか・・・。

さ、ここからは登山道を行く。登山道はだいぶ融けているが雪はつながっているしさほど登りにくくはない。
上からボーダーとツボ足?の2人組が下りてきた。
ボーダーに聴くと、カリカリとグサグサの連続だというが雪はつながっているそう。

まあいってみるかと森林限界の上に出たが、確かに柔らかい凹面とカチカチの凸面が連続していて、ちょっと手に負えない気がした。
眼下に支笏湖と樹海、南に大平洋、支笏湖の外輪山もくっきり見える。
景色は素晴らしいのだが、それを楽しむ余裕はなさそうだ。

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ピークにいくことをやめて長い斜面を狙おうと北側に向かったが、斜面はどんどん硬くなっていく。
ハイクアップをやめたが、ゆっくりシールをはがして準備する平地はない。ちょっとエッジを緩めたら滑落しそう。
しょうがないので少し動きやすいところまで下って、谷足キックターンで方向を変え、雪のゆるい場所を見つけてすわった。

ポールやグローブを落とすとそのまま滑落しそうなので、緊張した。
ビンディングを外し、リーシュコードをつけたままの状態でシールをはがし、すわったままでビンディングをつける。何とか両足のシールをはがして立ち上がった。
シールをしまわないことには滑れない。しょうがないからバックパックを下ろして山側に置き、シールを収納した。ここでヘルメットをかぶろうかと思ったが、これ以上緊張しながら作業するのに耐えられず、やめた。

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メットをかぶらず滑るので、氷結斜面では絶対の転べない。
残念だがテレマーク封印。
アルペンターンで滑り出した。

なかなかにカチカチでガタガタ。
横滑りと先落としを意識して、ズリ落とされないように慎重に滑った。
今日は、『アルペンが滑れてよかった』と思った(笑)。
支笏湖に向かって滑る」という夢は実現したが、
かなり緊張感が高かった。
7合目の標高650mから850mまで登って終わった。
今日の滑走は標高差200m。

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7合目から5合目は林道滑り、その先はチャリなので帰りはイージーだった。

来年また来よう。
今度は条件を見定めてコーンスノー狙いで。
気持ちよく支笏湖に向かって。

沿面距離:14.4km
13時スタート、15:48下山、合計行動時間:2時間48分

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マテリアル
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ちまたの評判がたいへんよろしい透湿防水・防寒手袋「テムレス」を初投入してみた。
シールはがしのときにグローブが濡れないのは何よりいいが、今回は緊張のあまり手に汗をかいたのかテムレス、という訳にはいかず、グローブ内が湿った。
ウレタン引きなのでストラップに引っかかったりちょっと気になる特性もある。
今回は少々イレギュラーだったので、再投入して性能検証をしたい。
たぶん、春スキーにはかなりいいと思う。


もうひとつ、今回は脚つり防止にウイダーinゼリー(マルチミネラル)を持った。

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国道からのしばらくは暑かったが、7合目以降はそんなに暑くなかったのでなんとも評価しきれないが、
感覚的にはいい感じだ。とにかく高価なのが玉にきずだが、これ1パックで脚つりを抑えなられるなら安いとも言える。
ハイドレーションに水、500mlのスポドリ、そしてこれ。そのほかに非常食。
本当はハイドレーションにスポドリを入れるべきなのだが、カビカビになるのがイヤで・・。