テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

いい子と褒められない子の10年後

過去のブログを見ていて、11年前のブログが目に入った。

maruhenyasu.hatenablog.com

2009年2月24日、第2子が公文を辞めた日に書いたブログである。
いま読み返すと、じつに複雑な思いだ。

>(子どもが)3人いると、どこへ行ってもほめられる子もいれば、どこへ行ってもほめられない子もいる。
ほめてくれる先生たちは、その子の成果や姿勢が素晴らしいので「よくやっている」「見本になる」「集中力がある」などと評価してくれるのだと思う。--中略--
しかし、ほめられて大人になると果たして立派な人間になるのだろうか。優秀になるかもしれない。しかし、いつもほめられることを望み、泥をかぶれない幅の狭い人間になりやしないかと心配もある。そう考えるのも、父である自分がそういうタイプだったからかもしれない。

一方のほめられない子。この子には素晴らしい個性がある。ところががんばらない、集中力がない(ように見える)、指導に従わない。指導してくれる先生方から見ると、「やればできるのにどうして」「生意気」となるのではないか。
しかし、意志の力はかたいし、泥をかぶっても平気でいられる強さがある。

 

* *
複雑な思いというのは、11年前のこの日に書いたように、褒められる子は大人になり、人間的な幅が狭いなあと父は思う。そして、褒められない子は、意志の強い泥をかぶれる人間になった。

* *
子育てほど難しく、そしておもしろい仕事はない。とは言え自分は女房に「あんたなんて子育てしてないでしょ。仕事して、たまの休みは自分の趣味」と言われておりますので、えらそうなことは言えません。

言えませんが、褒められない生意気な子は、子育て中は本当にたいへんですが、20歳を超えると思いやりのある子になりました。相変わらず生意気ですが、本人の力で道を切り開き、母親に甘えながらも楽しそうに暮らしています。

さいころいい子だった子は、逆に難しいです。楽しく生きてはいます。ただ、いい子には暮らしにくい、世知辛い世の中です。そんな子の個性を生かす居場所がどこかにあるはず。まだ見つからないけれど。
子どもの将来という意味では、いい子の将来が心配な父でした。