5月3日(金)
札幌は今日も雨。天気予報通り、気温5℃。どうせ雨ならもっと寒いほうがウェルカムなんだけど、かなり中途半端。悩んでもしょうがないので、ガスがなければリフト、出ていたら聖火台で登って滑ろうと決め、手稲に向かう。
が、が、が、聖火台はちょっとどうかなという状況。雪がかなり薄くなってきて、ヘタをするとミゾに落ちてけがしそう。
しゃーない、リフトかと登って行くと、なんと最後は路面に雪が残っているではないか。
問題のガスは、女子大の壁のあたりから上が白い。悩んでも選択肢はないので滑ることに。
偶然Tさんに会い、いっしょに2本。その2本目、女子大を下りて、リフト乗り口まで数百メートルのところで、いきなり激しくこける。それも頭から。
マジやばし！！
脳細胞の20個くらいがこの衝撃で死んだ。
その後は1人で滑るが、徐々にウエアは水を含み、だんだんアンダーウェアまで染みてきた。おまけに雪は湿雪だから、数人が滑るとガタガタになる。ズラシもうまくいかないし、そのわりにスピードが出るし・・・。
1時間半でウェアがずぶ濡れになり、車に戻ってまさかのために持参した冬用ウェアに着替え。
内足軸にかなり慣れてきたが、この日、小回りはうまくいかない。ハンパだ・・・。
12時前に昼食にあがり、大きなおにぎり2つ食べて寝る。完璧熟睡して、13時過ぎに復活。しかし、ウェアは依然として湿っているし、身体は重いしテンションあがらないし・・・。
午後から気温が下がってきた。相変わらず湿雪だが多少白いものもウェアについて残るようになる。
スキーヤーは徐々に減り、ついにポール練習の人たちもあがってしまう。
「おらももうやめんべ」
最後の1本と思い奥のコースを滑ると、そこは部分的に完全なファーストトラック。降り続く雪が、悪天候の中滑り続けたおバカさんに褒美をくれたらしい。
楽しくて3本。1ヵ月ぶりに、トップが雪を切るしゅーっていう音を聞いた。
さて、帰るには地獄の女子大を滑り降りねばならない。イヤなので、回転バーンに回ってみた。
回転バーン上から下を見る。見えない。
ガス。
こわいから、キックターンして戻り始めた。
でも足を止めて「いいや」と覚悟を決めて滑り出す。
すごい。フラットバーンに自分のシュプールのみ。ファーストトラック。
斜面のうねりが荷重感をなくす。
本当に浮いている感じ。
さいこー！！ だからテレマークやめられないっ。
あまりにも気持ちよいから、さらに2本滑ってしまった。
そして、ラストターンでおおこけ。また頭を打つ。
今度は細胞15個くらい死んだ。
このシーズンはこういうことが多い。修行じみてツライ時間のあとに、最高の時間がやってくる。
今日のラスト６本は、寒さを吹っ飛ばした。
