3月22日(日)
仕事を終えてから、手稲の千尺高地スキー場跡に向かった。滑りが厳しいことは事前に想像していた。滑りより、雪山をテクテク歩きたかったし、人のいない場所で自分に向き合う時間がほしかった。
〈見るからにやばそうな雪〉
13時40分過ぎにスタート。歩くと沈むザクザク雪。モナカ雪と化している部分もある。こりゃ羊蹄山よりやばそう。ケガしないでおりることを優先するべきだ。
旧第一リフトの緩斜面は何とかなりそうだ。問題は大斜面! 春の日差しを浴びて、思い切りスカスカになってきている。
ただ、上りについてはシールにワックスをこすりつけてきたので、雪がこびりつくこともなく、水分で重くなることもなく、快調に登れる。クライミングサポートのおかげで、直登も気にならない。むしろ緩斜面はサポートを上げないほうがいいかな。
大斜面の上に上がると、早くもゴルフ場の雪わり作業が始まっている。せっかくの1壁が除雪によって下まで滑れない。上りながらコース取りを考えたが、やはり除雪部分の直上まで滑り込むことにしよう!
山頂が見えてきた。そして、手稲山頂の鉄塔も見えてきた。
上り50分。バテたわりにはタイム平凡。やっぱり暑いとぜんぜんダメだわ、おれ。
さて、滑りをどうつくるか???
自分にはチェックホップターンしかないが、後ろ足はズラシができるのだろうか??
そんなことを考えながら準備を終えたが、シールをはがすのを忘れていた。
さて、シールもはがして、スタート。
かなり手ごわいが、すべり出しは何とかなっている。1壁の上に立ち、思い切ってスタート。ヘロヘロするが、何とかターンを作れている。いいじゃないか!
この勢いで大斜面も乗り切りたい!
が、甘くはなかった。
1ターンはできるが、次のターンでスキーがズレない。スキーがもぐったまま、ほぼ斜滑降状態から抜け出すことすらできない。
斜面途中で滑走をやめ登り返す。
〈大斜面はハンパなく厳しかった〉
再スタート。やっぱりむずい。テレマークターンをさせてくれない。そして、斜面下に行くほどストップ雪も加わって、ますます厳しい。
「こりゃダメだ」と集中力を失った瞬間にコケた。
ここからは安全運転でアルペンターンに切り替えた。
ところが、アルペンターンは、ほとんど苦もなくできるではないか!
思うようにズラシができる。
ターンの質がまるで追いついていない。テレマーク完敗!
しゃくだから、最後の2ターンだけテレマークターンしてみた。
そしたらできた。
テレマークターンをさせてくれない、のではなく、テレマークターンが未熟なだけだった(;。;)
弱点をさらけ出した1日だった。
それでも楽しいプチ山行き。
この日は千尺エリアに、完全に自分1人だった。人生初かも!