テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

ポンキモ・ファーストトラック×2(小喜茂別岳)

4月4日(土)
前日の大荒れがウソのように風もなぎ、日差しも出てきた。休みが取れたので春の1日を楽しみにポンキモ(小喜茂別岳)へ向かう。

定山渓を過ぎるとやはり白い雪が見えてくる。きのうの夜か今朝、暴風雨の最後に雪が降ったようだ。積雪はごくわずか。
ひょっとするとストップ雪の厳しい条件か。
中山峠でトイレに寄り、峠を下る。駐車場所をやり過ごし、Uターンして上り車線へ。黒橋前の駐車場で準備をする。

ここから数分国道脇を歩き、深雪橋の先からとりつくらしいのだが、うわさ通り国道脇を歩くのは怖い。真冬ならなおのことだろう。

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国道R230を後にして山に入る。鉄塔下をくぐってからは尾根沿いをまっすぐ進むらしい。GPSを確認しながら歩くが、晴天下ではほぼ迷いようもない。
最初の急斜面を過ぎ、その後のダラダラ斜面とつづくこの尾根はみごとなトドマツの林だ。部分的に密集してトドマツが生えている場所もあるが、後はおおむねシラカバとの混交林。標高600mくらいの南西斜面だから普通はあまり針葉樹はない。ここはきっと寒いのだろう。

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〈天まで届けのトドマツ〉

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〈これはカツラかな? 知っている人教えてください〉

山頂が見えてからの尾根筋は、小回り用かと笑いたくなる狭い幅で雑木が開けてまっすぐ小回りできる。夏場に誰かが管理しているのだろうか。

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〈プチ黒い森〉

最後の主尾根にとりつく斜面が素晴らしい。しかも、雪が吹きだまってまっ白になっている最高の斜面がある。駐車場に車が1台もなかったので、今日のファーストトラックはオイラがもらったらしい。
登るペースが上がる。テンションが完全に上がった。不安と言えば、♪白い雪はストップ雪♪ 気持ちよく滑れるのだろうか、という一番重要な部分だった。

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主尾根にとりつくとすぐに山頂だった。山頂から北西方向に見える喜茂別岳の南斜面は雪崩が起きそう。
山頂には雪を掘ったベンチがあって、座って休んだがどうも落ち着かない。とにかく滑りたい。

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〈雪融けが進んで山頂看板が高くなった?〉

さ、あの斜面をごく薄い雪だけどファーストトラックをいただきます。
古い雪の部分はフィルムクラストが融けてパリパリしている。後傾するほどよく滑る。新雪は確かに滑りは悪いが想像ほどではない。オイラの技術でカバーできる程度。

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こりゃ4000円のワックスのおかげだわ。ホットワックス入れたみたいによく滑る。春山ではかけがえのない投資だった。前回の羊蹄山ではわからなかったけど、パドルクラブの4000円のワックスはおすすめです。

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何でかわかんないけど滑りもいい感じだ。この斜面は登り返し。ちょっと短いけどかなりいい。斜面にうねりがあってちょっと難しいところも気に入った。
ガシガシ登り返して2本目。ちょっとラインをずらす。2回目もいい感じだがかかとが抜ける。ヤベっ、ブーツのバックル全開放でウオークモードのままだった。
それでもまあまあ満足した。

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〈これはネコヤナギかな?〉

あとはあの小回り尾根。ここはちょっと難しかった。雪がゆるんできて沈む。それに対応しきれずにショボイ滑りになってしまった。

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c690ポコを過ぎて、最後の斜面。ここは完全に春ザラメとなり、斜面のうねりもあって最高に楽しかった。なので再度登り返し。隣りの尾根に下りようかと近くに行ってみたが今ひとつ自信が持てず、斜度がなくなったところで大休止。スコップでイスつくって木の下でお休み。ピクニック気分だ。
木の枝にカメラを引っかけて自撮りしてみた。

さあ、最後の1本。鉄塔下を気持ちよくテレマークして、さらに国道までの斜面も楽しんだ。鉄塔下の斜面が妙に気に入った。

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今回滑っている間に右ターンの不安定を解消するコツをつかんだ。テレマークに入るときに右脚のすねをブーツに押しつけるようにスキーに近づけることで内足荷重とエッジングが安定した。これを完全にものにしたら、不安定がほぼなくなる。

すごくいい時間を過ごすことができた。駐車場に戻ったらやはり車は自分の1台だけ。今日はポンキモを独り占めした。クマもいなかったし(笑)。

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8時27分駐車場スタートし国道歩き、8時38分登頂開始、9時12分c690ポコ通過、9時58分山頂(1時間30分)。
10時19分ドロップ開始、100m落として登り返し。10時50分c960あたりから再ドロップ。
11時10分国道の目の前まで来て鉄塔下を登り返しc660付近まで100m以上上げて大休憩。
12時00分、再々ドロップ、12時10分国道に出て駐車場へ、12時16分駐車場到着。
※合計行動時間3時間50分、獲得標高700m。