テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

どうぎんカーリングクラシック初日、初観戦・ロコソラーレ北見は大勝

8月4日(金)

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ついに(ようやく)カーリングの観戦に行ってきました。
9月に開かれるオリンピック日本代表決定戦の前哨戦と騒がれている
ロコソラーレ北見(LS北見) vs 中部電力

試合開始は19時30分。会場へは少し早く19時過ぎに到着。
500円の入場券を買おうと並んでいたら、2階から降りてきた中部電力のメンバーがいきなり目の前を通過。選手と観客の距離の近さに驚く。

購入して上履きを忘れたことに気がついた。今さらどうしようもないが、きっと寒いだろう。リンクに入ることはできるのだろうか・・。

2階に上がる。まだリラックスしたムードだが、ときどき選手が通る。これから試合がある女子選手はみんな厳しい表情をしている。ただ、韓国の選手はわりと柔らかい表情が見られた。
ロコのメンバーでは鈴木夕湖選手が2階のホールに現れた。本当に小さい。鍛えた体はウエアの上からもわかるが、身長はお子ちゃま並みだ。145cmというから、一般人に交じっても小さい。北海道銀行フォルティウスの船山選手も小さかった。

コンビニで買ったおにぎりとホット空揚げで腹ごしらえ。試合開始が遅れるようだ。
2階ホールには女子選手以外にもいろんな人が現れる。JDリンドコーチは、風体がそこらのあんちゃん。試合が終わったSC軽井沢の選手、まりりんはキレイだね。

そんなで19時50分から試合が始まる。5シートのうち1シートはテレビカメラが入り、その隣のシートがyoutubeで放送される。つまりロコと中部電力の試合です。それ以外の3シートも試合が始まる。

ボクはけっきょくガラスを隔てたホールから観戦することにした。ダウンジャケットの用意もないので、リンク内に長くいられないだろうと思ったからだ。

ピンチのあとのビッグエンド
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LS北見の後攻で始まった第一エンドは、いきなりピンチとなる。ナンバーワンは赤のロコが持っているようだが、そのまわりを黄色の中部電力が取り囲みつつあり、ちょっとマズイ感じ。誰のときだったかな、吉田知那美選手かな、藤澤五月選手と知那美選手が話をしてまとまらず、吉田夕梨花選手と鈴木選手のフロント2人を呼んで合議。そして守備的戦術にいった。中部電力の石を好きに置かせないようにガードをおいたのだ。
結果的にこの判断は正解だった。そしてガードストーンも正確に配置できた。
これによって、中部電力も攻め手が少なくなり、ロコにとっては1点取らさせる形だが不安定だった1エンドをスチールされることなくしのいだ。

ここまでは「最初から緊張するな。タフな試合になりそう」と思った。
ところが第2エンドに大きく動いた。
ロコは円の中・ハウス内に石をどんどん放り込んでくる。中部電力は途中まで自チームの戦略で試合を進めたが配置が悪くなり、ロコの石を出しにきた。ところがうまく出ない。一方のロコはどんどんおいてくる。結果、ハウス内に赤の石だけ5コという事態。
最後のドローショット。置き場所は難しかったが、攻めてナンバーワンを取りにいった松村千秋選手の石はスルー。結果5点のスチールとなった。

カーリングの恐ろしさをまざまざと見せつけられました。
ちょっとした歯車の違いから、とてつもない危機が訪れ、そのプレッシャーに負けると5点を失う。5点失った段階でゲームオーバーですよね。

ところが、3エンドも2エンドの再現となったのです。ロコの石はたまり、中部電力は石を出すことができない。結果、4点スチール。
3エンドで10-0
試合としてはここで終わりました。

エグい藤沢五月に戻った

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ロコソラーレ北見のメンバーは、なんと表現したらいいのかわかんないけど、試合に飢えている、カーリングに飢えているような感じだった。今季はカーリングが最高に楽しいのではないか。
そして、しのぎきった1エンド、攻め達磨の2,3エンド、スキップの藤澤選手はエグかった。アイスの状態がお互い把握できない中で、いやロコは中部電力より2エンドほど早くアイスをつかんだと思うが、早い段階から攻め続ける姿勢に、3エンドは中部電力が崩壊した感じだった。
これこそ、世界選手権でスコットランドとカナダを連続コンシードに追い込んだロコソラーレ北見の力だ。

ただし、中部電力は4エンドに何とか立て直した。折れずにがんばる姿に「さすがだな」と思ったし、そもそも実力差は点数ほど開いているわけではない。
日本選手権でもよかったリードの石郷岡選手は昨日もよかったし、4エンド以降はスキップの松村選手もいいショットが出ていた。

セカンド鈴木夕湖、サード・バイススキップ吉田知那美の良さ
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ラジオ解説が褒めていたのはセカンドの鈴木夕湖選手。投げ手が石を離した次の瞬間にその石がどこに止まるかを判断してスキップに伝える。その情報を元にスキップの指示で氷をはく。彼女の正確なウエイトジャッジとスイープで、石が予定通りのところに配置できる。それは日本選手権でセカンドを務めた知那美選手よりかなり優れているように自分にも見えた。
知那美選手の良さは、奇跡の組み合わせであるスキップ藤澤選手の良さを引き出すことだ。この日も二人が寄り添って話し、ふざける姿が見られた。20年がかりで最高のパートナーを見つけたのだから、これからの人生においても、お互いにお互いを大切にしてほしい。
吉田夕梨花選手は、昨年シーズン序盤の不安定さが全くなかった。思うように石を動かし配置していた。
藤澤選手にとってはキツイ場面が少ない試合だった。そのなかでドローはまあまあ決まっていた。スチールされた5エンド最終投の場面でも、石の位置はちょっとの差だったし、何より作戦面ははまっていた。

本橋麻里まりりんは、選手としてこのチームに入るすき間はもうないと思うが、このスゴイチームの創業オーナーで経営者だから、トレーニングを続けながら彼女たちと常呂町の栄冠を目指してマネジメントにほぼ全力を投じてほしい。
すべてのチームががんばっている。そのなかで突出するには、チームCONCEPTが重要だと思う。CONCEPTが栄冠に最も近いチームが勝つのだ。まりりんのチームは最も近いところにいる1つだと思う。

カーリング観戦は思った以上に楽しい時間
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それにしても、初観戦で大勝とは縁起がいい。
この調子で9月の決定戦も駆け抜けてほしい。
試合はコンシード勝ちしたのだが、試合時間2時間。この2時間は完全に集中することができた。こんなに集中できる観戦スポーツは(昔は大学野球とかありましたが)ない。4エンドからリンクに出てみたが、光の入らない空間に真っ白い氷。昼間のように明るい照明。響き渡るストーンの衝撃音とコールの声。観戦スポーツとしてボクにとってはいま、唯一のお気に入りになりそうだ。
ウィンタースポーツの特徴であるピーンと張り詰めた感じも楽しめますよ。

ちなみに着衣は、上靴忘れてソックス、綿パンの下に自転車のレーパン、半袖シャツの上にゴアテックスレインウェアでフードをかぶり、バックパックという状態で、すわると寒いのでずっと立っていた。何とかしのげたのはレーパンのおかげだと思う。空間の最上部にいればまあまあ耐えられるのと、無風なので熱が奪われにくい。
次回は、上靴と腰回りの保温、化繊ダウンの持参かな。

日曜日は途中からでも観戦できるかな。