テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

藤澤・山口ペア、第11回日本ミックスダブルスカーリング選手権優勝

うまい具合に仕事があっち方面であったので、
3月17日(土)夜のプレイオフと、3月18日(日)の準決勝・決勝の3試合を現地・青森で見ることができました。

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2つのことを感じました。
1つ:藤澤ペア対吉田知那美ペアの対決が見たくて行ったのですが、実際はなんかいずい(北海道弁でしっくりこないという意味)試合でした。相撲でいえば同部屋対決。藤澤さんも吉田知那美も気負いが相当あったと思います。藤澤さんは表情がぜんぜん違う。一方の知那美ちゃんは虚勢を張ったような高笑い。気持ちをしっかり持っていくことができなかったんだなあと感じました。
ふたりが同じチームにいる限り、もうやらないと思うしやっても見に行かない。ちょっとつらかった。

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2つ:藤澤五月さんは、楽しいおもちゃをもらった子どものように、生き生きとカーリングをしていました。その純粋な気持ちがビシビシ伝わってきて、すごく感動的なのです。ああ、オレも好きなことやってるんだからとことん楽しんで生きていこう、なんて娘世代のカーリング選手を見て思うわけです。

決勝のダイジェスト



結果はご存じの通り、藤澤・山口ペアの圧勝です。無敗で優勝です。
知那美選手との準決勝も、中部電力・北沢+SC軽井沢ク平田君ペアとの決勝もそうだったのですが、藤澤さん先行のエンドで石がハウスにたまり、ガードが増えていくと、後攻を持って有利なはずの相手はもう打つ手がなくなるのです。知那美ペアは、自分たちのショット選択を考えているうちに時間を使いきってしまいました。北澤さんは投げる場所がなくなって、最後の1投をスルーしました(上の動画の1分40秒くらいから)。北澤さんは笑っていました。

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この状況から

 

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藤澤ペアの赤のガードが増えて
 

 

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ハウスにも置かれ・・・


ふたりとも猛烈にくやしかったと思います。もっといえば、土曜日の松村千秋(中部電力)+清水ペアとの一戦も同じ。

藤澤ペアの男子選手である山口くんもとてもいい仕事をしていました。だから結果は藤澤さんだけがもたらすわけではないですが、あそこまで作戦面で違いを見せつけられると、見ているボクは思わずうなってしまいます。

藤澤五月選手は、男女を問わず本当に日本一だし、近いうちに世界一になる資格があると思う。
無邪気な笑顔と、真綿で首を絞める作戦・戦略。そして最後の1投で得点を引き寄せるドローもテイクもできるので、ペアの山口くんもシャウトしていたけど、見ていてこんなに楽しいカーリングはない。
ミックスダブルスはせわしないけど、藤澤さんのカーリングは4人制もミックスダブルスももれなくおもしろいです。

「藤澤無双」
吉田知那美ちゃんが終了後のインタビューで語ったというこの一言に尽きるかな。


SC軽井沢クの山口くんも素晴らしかった。
軽いヤツかと思っていたけれど、ぜんぜん。スゲーいいやつですね。よく女王様(藤澤五月選手)のめんどうを見ました(笑)。

いちばん笑ったのはこの場面。準決勝ダイジェスト



50秒くらいから始まります。
対知那美ペア戦で、先攻・知那美選手の最終投がスルーの後、藤澤さん最終投も仲良くスルー!!
自分の失敗を受け入れられなくて、「んーん、もうっっっ!!」ってぼやきながらペアの山口君の背中をペシペシペシ、ペシペシ。

「喜怒哀楽を前面に出して」
とオリンピック前のインタビューで語っていたのを思い出しました。
お守り役が必要な世界一のエンターテイナー。

2日間、楽しい試合を見せてもらいました。

どんだけ楽しそうに試合してるかって?
こんな感じ

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「ホントかよ!」by 藤澤五月