テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

藤澤・山口ペアが連覇、再び世界へ.第12回カーリング ミックスダブルス選手権

えー、3月17日まで開かれていた第12回カーリング ミックスダブルス選手権は、藤澤・山口ペア(フジヤマペア)の連覇で幕を閉じました。

イメージ 1


前回ブログの優勝候補予想が完璧に当たって、ビックリしています。
>優勝候補は、
>藤澤・山口
>鈴木・平田
>札幌国際大学(吉村・宿谷)
>の3ペアかな。

みごとにこの順番でワン・ツー・スリーでしたね。
予想以上の大健闘だったのが、藤澤姉・小野寺ペアの4位入賞です。

藤澤・山口の準決勝、決勝は本当に強かった。
前半はじっとガマンして、
相手にミスが出るとその傷口をぐわっと開けて
その後は試合を終わらせることだけを考えながら石を投げていました。

昨年4月に世界選手権を経験して、2人ともにここまで成長するものかと驚き、カーリングオタクぶりにあきれました。

イメージ 2


そしてもうひとつは、鈴木夕湖、平田洸介の強さです。
去年の藤澤・山口ペアなら負けていたかも、とさえ思いました。
しかし、リードして迎えた7エンド、後攻を持っていた藤沢五月は、
相手に1点を取らせる作戦をとりました。(スチール)
そして、最終エンドに後攻でパワープレイを使う。

鈴木夕湖7エンド藤澤のラストショットを見て、
すぐにその意図を理解し、笑っていましたよね。
見返したら、ゆーみさんはもっと早く気がついています。
平田君の第5投が終わり、
すぐにさっちゃんが何をしてくるかわかったようでした。
32分32秒あたりからyoutube見てください。

4人制のセカンドでこの戦術眼。
さすがですわ。


平田君がもうちょっといいラストロックを1試合であと2回投げられれば・・
とも思いましたが、
ああいうキャラクターだから2年連続決勝まで来たんだろうな、とも思いました。
鈴木・平田の試合もものすごくおもしろかったです。

イメージ 3

また、藤澤・山口ペアにとって、
最後の2試合を本気で戦えたのは、世界選手権へ向けて良かったと思います。

最後に、藤澤姉と父についても触れてみたいと思います。
高校を卒業して、オリンピックを目指し長野の中部電力に入社した藤沢五月。
そこからは勝利と挫折の繰り返しだったと思います。
彼女を支えるため、姉も長野に暮らし、両親も長野通いをしていたようです。
2015年に地元にUターンしてからは、
姉は長野を引き払って東京の病院に勤めました。
そこから昨年のオリンピックまでは、
藤沢五月の夢を家族で支える、そういう暮らしだったのではないでしょうか。

念願のオリンピックに出場し、そしてメダルをつかんだ。
このことで、藤澤家は五月サポートという生活から解放されたように思います。
今回、父がシニア選手権で日本一、姉がミックスダブルスでベスト4(4人制もいいところまでいっていました)
自分のために、自分のカーリングを再開したように思えました。
そのことを藤沢五月もじゅうぶんわかっているようです。

準決勝、3位決定戦と連敗してしまいましたが、姉は相当な実力ですね。
しかし、今年姉妹対決をしたら、きっとコンシードで終わったでしょう。
なので、対戦は来年以降がおもしろそうです。

さて、4月の世界戦展望です。
こんどはメダルを目指してがんばってほしい。
スウェーデンは好敵手のアンナ・ハッセルバーグ(ハッセルボリ)が出てきます。
カナダはこれから選手権。JJ(ジェニファージョーンズ)の可能性もあります。
楽しみです。