テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

それぞれの2級

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2010年1月24日という1日。

親が全力でサポートするのはやめた。勉強では入試、スキーでは検定はひとりで臨むもの。その場に立つ心構えは、おぜん立てするものではない。
そう考えてスタートした09-10年シーズン。
なんとしても早く2級をとりたいと希望し、2人とも受験することになった。

息子はスクールが行うグループ分けにより、すでに本人をのぞく全員が2級持ちのグループで1級合格を目指したレッスンをやっている。内容はかなりハード。
娘はといえば相変わらず。2級持ち、3級持ちの中で、今シーズン中に1級受験までいけたらいいね、的雰囲気のグループ。父は内心、『娘には太鼓判は押せない』と思っていた。
その違いがはっきり点数に出た。
息子 大回り66,小回り66,総合滑降65,合計197点 合格
娘  大回り65,小回り65,総合滑降65,合計195点 合格

検定員の先生に尋ねてみた。
「息子の総合滑降は、圧が弱かったですか?」
先生「ええ、ちょっと。練習ではよかったんですけどね」
そのまま話題は娘に。「お姉ちゃんは、2級ならいいけれど、1級ならスラバンでターンが落とされるゾ。もう少し姿勢を下げて、上体をかぶせるんじゃなくてしっかり圧をかけてね」
あまりにいい指摘なので、思わず娘のヘルメットを数発たたいてしまった。

小生は疲れるので総合滑降しか見なかった。息子の総合滑降にひとこと言いたかったが、そうだったか。それなら認めてやろう。
娘は、去年のシーズンに2回落ちて、今回が3度目の正直なるかどうかだった。本人は「検定員によって見方が違うんだね」といかにも反省のないコメントをしたので、
「それは違う。おまえの滑りがよくなった結果、点数が出たのだ。総合滑降はスピードがあったし(たぶん合格ギリギリのスピード)、大回りはターンをし続けていると言えるギリギリの動き。スピード、滑りともに去年を上回っていたからだ」
と諭してみたが、わかったのかどうか・・・。

発表は、息子が真っ先に見て「やったー」と叫びながら走って抱きついてきた。
娘はすぐに発表を見ることができず、父にしがみついていた。弟の合格を知り、おそるおそる見に行って、振り返り、・・・・・・笑顔。
やはり走って抱きついてきた。(娘が父に駆け寄って抱きつくなんてこと、これが最初で最後だろうと、そのとき思った)
二人とも真剣だったのだ。それは伝わった。

いずれにしても1月24日、それぞれの2級は終わった。
ホッとした。
息子は2月中に1級に再度挑戦したいと言ってきた。まあ様子を見てからだな。この日もM上コーチ、カービングかけまくりでオレンジの上から大回りしていた。
娘は・・・・。ノーリアクション。「がんばってるよお」とのことだから、もういい。何も言うまい。
これからは「練習」という名目で娘をコブに連れて行っちゃえる。本人は限りなくコブをやりたくないわけだが。

モーグルをやりたい」と希望していた息子が、受験前日の夕方、「スキーを教える仕事もいいなと思っている」と言い出した。
ばんけいの教師陣が強い影響を与えたのだろう。彼らも今シーズン、すごくがんばっていることがよくわかった。
「そうか、そのことをコーチに話したら、きっと喜ぶゾ」と返事した。
ややしばらくして、
「ねえ、そのことを合格してから話した方がいいかな」と相談された。
小生、大いにすべった。そんなこといままで考えていたのか、このちびは・・・。
なんてズレたやつなんだ。

ついでながら父の1月24日。

午前中のみ2時間。
朝の体操で、太もも前側と腸腰筋をのばそうとスキーのトップを雪に刺したらハムストリングがつりそうになった。すなわち、滑る前から疲労しきっている身体。
コブ1発目は3壁コースアウト。少しでも楽しようと脳が全身に指令を出すため、いきなり後傾して立て直せず。
スラバンの様子を見に行くも、コブがなく、整地をダラダラ落とされながら滑る。
スーパーイーストは本気チャンネルになるので、そこまでひどいレベルにはならない。
加えて寒さがゆるみ、かちかち山から普通のコブになったので滑りやすい。

実感できる成長はなかったが、少しずつ自然コブに慣れてきている。
もう少しスキーを横方向に走らせるとうまく滑れるのかなあ?
現状は下方向に抜く意識で滑っており、コブが深いとスキーのトップが天を向いて反動もある。気持ちも視線も余裕がない。

スーパーイーストにはコブ好きが集まっていた。それぞれが自分のスキーを楽しむ、とても個人主義的な世界。それも嫌いではない。隣のイーストではジュニアが練習に励む。こちらはやんちゃな世界。山麓イーストハウス前には送迎のママ連中がだべる。参加できない世界・・・。

イーストでレッスンするM上コーチたち