テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

勝負に行った結果だが・・・(女子モーグルを見終わって)

オリンピックの女子モーグルをテレビ観戦して、まちのコブ好きが書くことです。大目に見てね。

明らかに勝負に行ったのは里谷多英ちゃん。
そして散った。
ばんけいスキー場のハウスで14:30すぎに、女房から「転んだ」と聞いた。勝負に行ったんだなと思った。帰宅して録画映像を見て、酔っぱらったおしゃべりなボクはしかし、言葉が見つからなかった。
すごい女がいる。そう思った。
トリノのあと、4年間現役を続けた意味をあの1本にたたきつけたとボクには伝わった。

一方の上村愛子ちゃんも全力を出したとコメントしていたし、きっとそうだと思う。
しかし、録画で第1エアのあとの正面映像を見た瞬間、「後傾している」と叫んでしまった。
そのあと映像が横からにかわり、長々と後傾滑りが映し出された。残酷だと思った。
4位と聞いてカナダびいきジャッジだったのかな、と想像していたが、上位はボクの目にはとてもわかりやすい正当なジャッジに映った。

今回の4人の中で唯一、「出た結果が成果」と言える立場だったのは村田愛里咲チャンでしょう。里谷、上村のあとに現れた星だと思った。一発勝負を知っている。ヤバイ予感がするタイプだ。

伊藤みきちゃんはケガが伝えられていた。そうだとしたらがんばったと思う。2年前にばんけいスキー場で屈託ない笑顔を見てから、笑顔が最高にかわいい子だと思っていた。

それぞれが勝負に行ったはずです。しかし、ボクの目には転倒した多英ちゃんより、完走した愛子ちゃんとみきちゃんの結果のほうが、残酷に思えた。

P.S.

「後傾でどうしてスピードが遅くなるの?」とスキーヤーの次女が質問してきた。彼女は後傾=暴走と記憶しているからだ。
「俺なんかはコブで後傾したらそのまま行くなんてことはできない。アウトだ。愛子ちゃんはテールをコブに当ててコントロールしていたが、それが失速を招くんだ」

「『世界一の、愛子ちゃんにしかできないカービングターン』って解説者(ほんとうはアナウンサー)が言っているのにどうして負けるの?」という質問も飛んできた。
「だからいい加減なコメントをしてほしくないんだ。アナウンサーがわかったようなことを言うから、国民はほとんどだまされる。世界一じゃないから負けたんだ。みんな勝負をかけてきている。そんな中でミドルセクション後傾していたら勝てるわけないだろう。そんなの俺だってわかるんだ。ヘンな中継しないでほしいよ」

多英ちゃんはどうして転んだの?」という質問はエアをやったことがない自分には答えられず。

とにかく、マスコミは悪すぎる。競技に対する知識や愛情、競技者への尊敬がない。ただただ、視聴率を上げるための素材としてしか見ていない。だからお涙ちょうだいで盛り上がる映像を電波に乗せてしまう。ほんとうにすごい人が勝っても、そこに焦点が当たらない場合が多すぎる。