テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

ステンマルクがやって来た

2年前のオフシーズンに図書館から借りて読んだこの本を、先日購入した。

「神のシュプール THIS IS THEインゲマル・ステンマルク

 スキージャーナル
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http://www.amazon.co.jp/に中古本が出ていることを知り、この値段なら絶対に買いだと思った。\1,157-
ステンマルクとは誰じゃ? という人はひとまずここを!!
http://blogs.yahoo.co.jp/maruhenyasu/28484226.html
http://blogs.yahoo.co.jp/maruhenyasu/28745755.html

10日ほど前に届いて、2年ぶりにひととおり読んでみた。すると今回はまた、前回と違った部分が自分の中に入ってくる。
203cmのノーマルスキーで、谷まわりからものすごい内傾角。
いま、ボクらもカービングスキーを履くことでステンマルクのマネをすることができるようになったが、本当のところ、ぜんぜんマネなんかできていないということが良くわかる。
気になった点をまた列挙しておく。
  • ステンマルクは基本を中まわりと考えている。(大回りは難しいと発言)
  • マキシマムだけ圧をかける(エッジングで圧を受ける)。ほかは空気の中でまわす。足は曲げているけれど。
  • フリーでは楽に滑るためローテーションを意識する・利用する(上体でリード)。
本を読みながら思ったことを備忘録的に記ス。

マキシマムで圧をかける、それ以外はかけないという言葉/行動が前回はわからなかったが、今回はちょっとわかったつもりになった。
いままでは谷まわりで傾いたあと、ターン弧が小さいと足は突っぱった状態、ターン弧を大きくするつもりのときは、エッジに寄りかかるだけだった。
この状態でマキシマムを迎えると、圧をかけたくてもかけられない(圧を受けたくても仕掛けられない)。突っぱった足はそれ以上突っぱれないから物理的にムリ。雪面からの力を受けて足が押し込まれているときは、踏ん張って戻す間にマキシマムが終わり山まわりに入っている(間に合わないのでムリ)。偶然にできる場合があるのみ。
ところが、谷まわりに入ってから、ズラシ小回りの基礎練と同じく足首を曲げて前圧をかけると(雪面から圧はこない)、自分でターン弧を調節しながら“ここで踏む”と決めて圧をかけること(エッジングする)ができる。ズラすか切るかも谷まわりしながら決めることができる。
こういう圧のかけ方をすると、山まわりからすごく早く抜け出すこともできる。
もしかすると、空気の中で回すというのはこういうことではないかと思っている。
この感じがとてもよかったのが、先日試乗したロシニョールのガンマ174cmだった。このスキーはフレックスを感じることができた。

滑りかたとしては、マキシマムを迎えるまでコブと同じだ。コブも裏で圧をかけ続けて、最後だけは受けからの外圧を吸収で抜く。

この滑りでネトロンを立てた制限滑降をやると、すごく面白いだろう。
いままでは、ポールを過ぎて次のポールを狙うとき、“何となく”スキーのエッジに乗って入っていったが、じつはターンの大きさや深さを調節することがかなり難しい。結果、そういった調節を山まわり側でやることになるため、失速したり詰まったりした。
谷まわりで狙いをつけることができると相当自由度が上がる。
ステンマルクによると、しゃがんだ姿勢から伸び上がる一瞬がマキシマムでの加圧。それまでのしゃがみ姿勢が谷まわり。

今回、何度読んでもわからなかったのは、
「低速ではスキーのフレックス(たわみ)を主に使い、スピードが上がるにつれてサイドカーブを併用するようになる」

どういう意味なんでしょ? 自分まだまだ、ですワ・・・。
最後に、本の裏表紙をどうぞ。
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信じられますか、このエッジあと。
「永遠に加速するメトロノーム