テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

おしり歩きと、雪なし県・雪あり県

次女が部活で「おしり歩き」を教わってきた。面白そうなので家族全員でやってみた。

おしり歩き:ちょっと調べてみたがいろいろなやり方があるよう。
習ったきたのは、床に足を投げ出して座り、骨盤を少し寝かせるようにして猫背・後傾姿勢になり、かかとを上げて「よいしょ、よいしょ」と前に進む。
反動をつけると誰でもできてしまう。肩を揺すって反動の力を使ってはいけない。肩の位置はなるべく動かさずに。

そうすると、これがとても面白いではないか。
おしりの片方(例えば右)に体重を載せ、片方(左)を浮かせる。
浮かす感じは身体の側面を縮める感じで、これがなんとスキーのアンギュレーション動作と同じ感覚(右ターンになります)。
浮かしてから着地すると、浮かした側(つまり左)が前に出て、前進する。
これをひょこひょこやる。
骨盤を動かすことができないと、この運動はできない。

完璧に動く次女。その姿がとてもユニークなのだ。
小生と女房は「微妙にできてる」と評価された。確かに微妙だ。まだ未熟者。
長女と息子はNG。

次女は姉に、かかとをつけた状態のおしり歩きからレッスンを授けたが、なかなかできない。

楽しいし、いいオフトレかもしれません。

動画:かかとがついている「おしり歩き」ですが、この動きが一番よさげ

整体師が実践するゴルフレッスン・・・体幹を鍛えるお尻歩き


イラスト:こんな感じで行います。(無断転載ごめんなさい)

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こんなことを書いていて、ふと思った。
「そうだ、子どものころは直滑降ばかりしていて、相当スピードが出ても『こうしたらこけない』というものをつかんでいた気がするが、それがこれだ」

スキーの世界にはこんな言葉があるらしい。「雪なし県」
雪あり県に生まれ育った者と同じことが、雪なし県育ちではできない、という文脈で使われることが多いと思う。
ボクもその意味は何となくわかるが、現実には、雪あり県だってスキーヤー人口はごく一部だし、うちの子供たちを見ていて、その滑りが雪あり県らしい滑りだと思ったことはあまりない。

何がいいたいかと申しますと、
おしり歩きをして、
思い出したのです。
そして、これが雪あり県と雪なし県の「なんとなく」の違いではないかと。
もちろん今の自分は完全に忘れていた技術です。

腰を押し込むようにして体重をスキーに載せると、こけない。
腰を押し込むとは、骨盤の動かしかたを言っています。

この技術は習ったものではなく、生まれたときから半年は足場のない地面を歩き続けたものが普通に習得する路面コンタクトの技術だったと思います。
ところが今の子は、そういう路面状況が少ないし、ウィンタースポーツもしない。
結果、雪あり県でも技術の体得はかなり怪しくなっている。
かくいう大人も運動不足と車依存生活で、そんな体得技術を忘れている。