生意気なようですが、一般スキーヤーのボクらには、2つのラインしかないと思うのです。
- 裏を削るライン。これはインサイドのラインとも言います。
- バンクライン。アウトサイドとも言います。
インサイドとは、削る部分がミゾの内側という意味です。バンクはミゾの外側をずらすのでアウトサイドのラインです。
そして、この2つのラインは1本の滑りの中でも使い分けが必要なので、どっちも練習する必要があります。
ライン選びとは「どこを削るか(ズラすか)」を決めることです。
インサイドでも、アウトサイド(バンク)でも、すべき仕事は削ることだけです。
ラインより、「削る場所を見つける」に見方をチェンジしてみませんか。
場所がなければ削れないし、エッジに乗れば=暴走後発射ですから・・・。
コブ滑りの基本はインサイドだと思いますが、
カービングスキーでは、
実践的に言えば、以下のケースを除き、アウトサイドを使います。
- ミゾコブ:アウトサイドに削る場所がないので。
- ショートピッチ・春の穴コブ:超苦手なこれらのコブもインサイドならOK。
- 悪化したバンクコブ:コブが掘れてつなぎ目との落差が大きくなった.土手がそそり立ってきたら、インサイドで踏み込む。
- 片こう配斜面のコブ:コブ形状がバンクとミゾの組み合わせになるため、ミゾではインサイドを使う。
- リズムがとれないとき:ズラシながらタイミングを見計らう。
写真をご覧ください。
赤線がだいたいコブのミゾ(底)に相当し、その内側と外側どちらも削れるスペースがあります。
このコブでは、赤線より内側から削り始めてズレながら外側に出ます。そこでバンクとスキーのサイドカーブを利用して切れ上がり、赤線より内側の黄色丸を目指します。
黄色●はコブを抜ける地点。赤線より内側の●がバンクラインで、外側がニューライン。
2つめのコブはウラが見えません。でもアウトサイドは尾根のように高いので、安心してトップを入れられます。
3つめは掘れている予感がします。インサイドを削ったほうが確実かもしれません。
最初のコブのように、内側を削りながら外側に出る、という滑りが確実性を高めます。特にすべり出しはこの方法が確実ですし、3コブ目のように掘れている予感がする時も、内側を削りながら入ったほうが確実です。
インもアウトもどっちもできた方がいいのです。
このコブはどちらを使いますか。(ばんけいモーグルコース)
ボクは、カービングスキーではインからズラしはじめてアウトサイドを使います。しかもローテーションを利用しながら。
この程度のピッチまでならアウトサイドを使ったほうが、カービングスキーに向いています。ただし、アンギュレーションはとても大切になります。
これはどうですか(ばんけいモーグルコースよこ)
アウトサイドですが、意外と難しいです。ローテーションを抑え気味に。
なお、ボクは自然コブ斜面では、いちおうラインを探してから滑りはじめます。コブの山と山の重なり(谷部分)がほぼまっすぐスキッと下まで通っているラインを選びます。
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どこでもいい、削れる場所を教えてくれ!!
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