テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

09 ラインにとらわれるな

整地で上手なのにコブでうまく滑れない人が、コブの入口でどこを滑るかについて話をしているのを聞きます。

生意気なようですが、一般スキーヤーのボクらには、2つのラインしかないと思うのです。
  1. 裏を削るライン。これはインサイドのラインとも言います。
  2. バンクライン。アウトサイドとも言います。
インとアウトはミゾ(コブの底)をはさんで内と外。
インサイドとは、削る部分がミゾの内側という意味です。バンクはミゾの外側をずらすのでアウトサイドのラインです。
そして、この2つのラインは1本の滑りの中でも使い分けが必要なので、どっちも練習する必要があります。

ライン選びとは「どこを削るか(ズラすか)」を決めることです。
インサイドでも、アウトサイド(バンク)でも、すべき仕事は削ることだけです。
ラインより、「削る場所を見つける」に見方をチェンジしてみませんか
場所がなければ削れないし、エッジに乗れば=暴走後発射ですから・・・。

コブ滑りの基本はインサイドだと思いますが、
カービングスキーでは、
実践的に言えば、以下のケースを除き、アウトサイドを使います
  • ミゾコブ:アウトサイドに削る場所がないので。
  • ショートピッチ・春の穴コブ:超苦手なこれらのコブもインサイドならOK。
  • 悪化したバンクコブ:コブが掘れてつなぎ目との落差が大きくなった.土手がそそり立ってきたら、インサイドで踏み込む。
  • 片こう配斜面のコブ:コブ形状がバンクとミゾの組み合わせになるため、ミゾではインサイドを使う。
  • リズムがとれないとき:ズラシながらタイミングを見計らう。

イメージ 1
写真をご覧ください。
赤線がだいたいコブのミゾ(底)に相当し、その内側と外側どちらも削れるスペースがあります。
このコブでは、赤線より内側から削り始めてズレながら外側に出ます。そこでバンクとスキーのサイドカーブを利用して切れ上がり、赤線より内側の黄色丸を目指します。
黄色●はコブを抜ける地点。赤線より内側の●がバンクラインで、外側がニューライン。
2つめのコブはウラが見えません。でもアウトサイドは尾根のように高いので、安心してトップを入れられます。
3つめは掘れている予感がします。インサイドを削ったほうが確実かもしれません。
最初のコブのように、内側を削りながら外側に出る、という滑りが確実性を高めます。特にすべり出しはこの方法が確実ですし、3コブ目のように掘れている予感がする時も、内側を削りながら入ったほうが確実です。
インもアウトもどっちもできた方がいいのです。


イメージ 2

このコブはどちらを使いますか。(ばんけいモーグルコース)
ボクは、カービングスキーではインからズラしはじめてアウトサイドを使います。しかもローテーションを利用しながら。
この程度のピッチまでならアウトサイドを使ったほうが、カービングスキーに向いています。ただし、アンギュレーションはとても大切になります。


イメージ 3

これはどうですか(ばんけいモーグルコースよこ)
アウトサイドですが、意外と難しいです。ローテーションを抑え気味に。

なお、ボクは自然コブ斜面では、いちおうラインを探してから滑りはじめます。コブの山と山の重なり(谷部分)がほぼまっすぐスキッと下まで通っているラインを選びます。

今日のひと言
どこでもいい、削れる場所を教えてくれ!!
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