テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

思春期の子どもとうまくやりたければ小学校終わるまではスキーをすべし。

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このお盆休みは、次女といっしょに廃虚めぐり+登山をしてきました。
どこで?
かつて手稲鉱山があった手稲金山から鉱山遺構を探しながら手稲山を登るという探検隊です。

なぜ次女が旧手稲鉱山に興味を持ったかはよくわかりませんが、「手稲鉱山行き」のバスに乗る機会があり、何を掘っているのだろうか興味を持ったのがきっかけらしいです。
もう閉山していることを知らなかったようですが、バスの行き先がいまだに「手稲鉱山」というのもちょっと謎です。

少し事前調査を行ってから当日を迎えました。
ごく一部で有名な選鉱場跡は立ち入り禁止らしく、遠くから眺めるだけにしました。それにしても札幌の住宅街のちょっと上に、こんな産業遺跡があるなんて。
立ち入り禁止ではなく、産業遺跡ツアーをやるべきではないかと思いました。
国道を手稲稲穂地区まで走ってきたら、札樽高速の上を見上げてください。コンクリート製の遺構がかすかに見えるはずです。
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△選鉱場跡

ボクたち親子は通称乙女の滝ルートと呼ばれる登山道を歩きながら遺構を見ていきました。坑道跡あり、住宅地と思われる(社宅跡だそう)平地をつくるための石垣あり、神社跡あり。木々が繁茂しているこの時期でも、けっこうな遺構を間近で見ることができます。
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△神社跡と思われる遺構
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△非住宅と思われる基礎
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△坑道跡

道は鉱山管理会社を過ぎると二股に分かれます。登りは、山頂に向かって右の滝ノ沢ルートをとりました。ズリ山っぽい地域(ズリで確定!)もあります。それら鉱山遺構が終わると、次に現れるのがオリンピック遺構です。そう、札幌オリンピック男子大回転コースゴール跡にでるのですね。
山頂の絶壁斜面から滑り降りるコースで、冬はバックカントリースキーヤーに人気か。
このあたりは管理道路跡ですから、道幅も広く、ハイキング気分です。
程なくパラダイスヒュッテに到着。うわさ以上に美しい建物。ボクはほれました。泊まってみたい気がします。
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△男子大回転コースゴール跡から山頂を望む
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△この美しいヒュッテ!!

そして程なく公道のヘアピンカーブにでるのです。
そこから先はいつものように、公道-電波塔管理道路を通って山頂へ。

体育会系の娘はほとんどの行程を父の普通歩き速度について来ました。
登り3時間38分。忘れ物を取りに戻ったり乙女の滝に寄ったり、パラダイスヒュッテ庭での休息を含みます。
山頂でちょうど昼食。おにぎり2コと大福1コ。山頂で食べる大福ってどうしてこんなにおいしいんだろう?

下りは2時間23分。スキー場途中からゲレンデをおり、ロープウェー山麓駅で小休止。下りは北尾根ルートをとり、公道をおりて研修センターが見える開けたところから左に入ります。ほとんど下ることなく滝ノ沢連絡分岐を迎え、ここで小休止。滝ノ沢連絡路は階段がついていて歩きやすい下りでした。あとは管理会社の上にでて、登りと同じルートを下りました。
合計行動時間は6時間30分、距離22.5km。うち半分が舗装路と砕石で、けっこう足裏が疲れました。

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こうやって高校2年の娘と探検に行けるのは、スキーのおかげだと思っています。自分が興味あることで女房が同行してくれないことを、父に頼みに来ます。父がウザくても、小学校のころ毎週いっしょに滑った日々は消えることがありません。ほかのスポーツとの違いは、親子で一緒に滑り、リフトで10分間二人きりになることだと思います。

さあ、世の中のボクと同じくウザイお父さん、思春期の子どもとうまくやりたければ、小学校時代をいっしょにスキーで過ごしてください。