テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

カーリング吉田知那美選手と藤澤五月選手(LS北見)の能力

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世の中はリオ・オリンピックと甲子園ですね。オイラも今朝、女子バスケを最後の10分ほどライブで見ました。ちょうど逆転されるところ。
オーストラリアの2mセンターは何者ですかね。でかいのにシュートが入る。解説が「ダブルチームで」って言ってましたけど、2mにボールが渡ったら、届かないもんね・・。
でも、このチームは好きだなぁ。内と外のバランスが良くて、日本人にできるいいバスケットをやっていると思いました。

さて、オリンピックは置いといて。



この写真が8月10日に吉田知那美選手のインスタグラムにアップされました。
https://www.instagram.com/chinami1991/

写真右のコメントを読んでもらえますか。
藤澤五月選手と自分はジュニアのころからライバル関係にあったが、勝った記憶はなくいつも追いかけてきた。その五月選手を捕まえた、
という絵だと説明しています。
吉田知那美選手のインスタグラムはその後、非公開になりました※

『なんちゅうことおおやけにしちゃうんだろ、まだ現役だぜ』
と思いました。
ま、野球界にもイチロー愛を公言する大リーグ・川崎選手もいますが。
写真の透明感、キャプションのカミングアウト感、知那美選手のまっすぐな意志がまぶしくて・・。

そう思って1日ほどたって家でトイレをしていたら、ふと『こんなことカミングアウトされて藤澤五月選手はどう思ったろ』と。
オレが五月選手の立場なら、『知那美のためにメンバーのために、どんなときも投げ出さない』と思うだろうなと。
藤澤五月選手にとって強烈な自信と自覚を植え付けるだろうなと。

これが、藤澤・吉田知那美の相性が非常によい(良く見える)いちばんの理由かなと思いました。

それなら、この前のどうぎんカーリングクラシックでの韓国・チームKimとの2戦ボロ負けも、そんなに心配しなくていいと思いました。
「藤澤はムキになって試合を壊す」という評論がけっこうありますが、自信と自覚のある人は、大切なときにそんなこと絶対にしませんからね。
それが藤澤がロコに来て躍進した理由でしょうね。中部電力時代に藤澤自身ができなくて、ロコに来てできていること。それは知那美のコミュニケーション力に支えられている。

あとの心配は、吉田知那美選手のアイスの見極めですかね。世界戦ファイナルで犯した自らのミスをテレビで語ったように、ストーンの行方を誤判断することがある。それって修正可能なんですかね??
投げる技術はフィジカル&氷上練習で高まると思いますが・・。

それにしても、藤澤五月って選手はすごいね。中部電力のころも、藤澤と、いまの知那美の立場にいた市川美余さんのスイーパーへの指示が割れることが指摘されていた。多くの場合、五月さまが正しかったんだろうね。

お盆休みでヒマなので、知那美の書いたことは本当なのか、ちょっと調べてみました。
カーリング協会から公表されているジュニア時代の成績・2008年は、確かに1位がチーム藤澤、3位がチーム吉田知那美。ちなみに2007年は1位チーム藤澤、2位チーム近江谷 杏奈でした。2007年ということは藤澤五月が中学生ですか。ジュニアといっても大学生まで混じるようです。2006、2007と中学生で日本選手権に出場して表彰台に上った吉田知那美といい、このメンバーは才能と努力の固まりですな。

2008年チーム北見:藤沢 五月     藤沢 汐里     岡部 円佳     笠原 初菜
2008年JJ常呂:吉田 知那美     小野寺 佳歩     鈴木 夕湖     吉田 夕梨花
見ての通り、JJ常呂の小野寺佳步が、現在チーム小笠原の北海道銀行チームに所属、そこに藤澤五月が入り、リザーブ兼コーチ?としてマリリンが控えるというJJ常呂がベースとなっている現在のロコ・ソラーレです。


-2017/12/25追記-
代表決定戦とPACC2017での2人
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〈第3戦後のインタビュー〉
2017年9月に開かれた平昌オリンピック代表決定戦は、第2戦に藤澤五月選手が不調に陥る中、吉田知那美選手が絶好調となり、知那美選手がスキップ藤澤を助けました。

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〈PACC決勝.この写真、めずらしく2人が違うところを見ているようだ〉

11月の公式大会、パシフィックアジア選手権(PACC)では、藤澤選手が準決勝の中国戦9エンドにまさかのスルーをかまして、同点で10エンドを迎えるという緊迫した展開となりましたが、10エンドは藤澤がビシッと決めて勝ち上がりました。
試合終了後のハグで涙を流す妹に「なんで泣いてるの、まだ終わってないよ」と声を掛けた知那美選手でしたが、涙を見せた吉田夕梨花選手は韓国との決勝でしっかりと試合をつくる一方、知那美選手はボロボロ。久しぶりにひどい出来でした。

スイッチが入るタイプらしい
『知那美選手は重要大会の重要試合にスイッチを入れられるんだな』、とこのとき思っていました。PACCの重要試合は、じつは準決勝でした。ここではしっかり仕事をしました。『すごいな、どうやってスイッチを入れるんだろう?』そう思っていたのですが・・・。
12月1日に地元北見で壮行会が開かれました。NHKのローカルニュースでライブ中継が行われ、選手のあいさつのタイミングでカメラが寄る。知那美選手がスピーチ。
あれっ?
地元への感謝を語りながらちーたん(知那美選手)大泣き。涙腺大崩壊。
このとき気がつきましたね。スイッチを入れるんじゃなくて入るんだなと。
重要試合でもスイッチが入るし、涙腺崩壊のスイッチも入る。

藤澤五月吉田知那美は、チームメートになっても刺激し合っている
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〈2017軽井沢国際でのたぶん準決勝スイス・トリンゾーニ戦.こちらいつもの雰囲気〉

20年近く前から、常呂町吉田知那美北見市藤澤五月は、お互い地域のジュニアトップチームを率いるスキップ・司令塔として、同学年ライバルであり続けました。
高卒後、別々の実業団チームをへて同じチームの仲間となってからも、この2人は刺激し合っているように見えます。
藤澤選手はよくライバルの存在を口にしていますが、チーム内の刺激とチーム外の刺激がバランスよく彼女たちを成長に導いてくれますように。

トリプルテイクアウト、ランバックダブルなどのパフォーマンス
今年は藤澤選手のド派手なパフォーマンスを何度も見ることができます。
本当は、勝負の面からはスキップのド派手なショットなどなくていいのですが、やっぱり魅力ですね。
2017日本選手権決勝・9エンド第1投のランバックダブルはこちら。スゴイ歓声が起きています。


2017PACC決勝・2エンド第1投のランバックダブルはこちら。


2017軽井沢国際・対シロドワ(ロシア)戦のトリプルテイクアウトはこちら。


重要局面でこれだけ正確にショットを決める一方、自分のストーンを守るガードは本当にうまく置けないんだよね。藤澤さん、オリンピックではガードおかなくていいから(笑)。

スイッチが入った吉田知那美


このときは神ってた。はじけていた。一方のPACC決勝は対極。解説していた元中部電力の市川さんが知那美選手のことをいろいろ言ってました・・・