3日目:3月11日(土)ナイターばんけい
「パパ、戻ってこないでね」という娘のとてつもなく冷たい言葉に送り出され、テレマークスキーを抱えて16時30分から滑りはじめる。
最初の3本は相変わらずどうしょもない状態だったが、横滑りやったりゆっくり滑ったり、チェックホップっぽいジャンプターンのまねごとしたりしているうちに、ようやく体が思い出してくれた。
その後、けっこういい状態に突入して、休憩あけから再び前乗り症状が現れて自爆。
これを乗り越えるまでは帰りません、と心に決めて、ひたすら重心だけを気をつけて3.5時間滑った。
最後の2-3本はエッジングから立ち上がれないほどに腿がやられた。それでも、最後の1本は上から下までアルペン滑りと決めて、前乗りにならずに滑りきる練習をした。
土曜のナイターは、自分を含めテレマーカーが4人!
みんなテーマを持って練習しているようだった。
多くのテレマーカーにとって、ばんけいは練習ゲレンデ。この日は朝までに積もった雪を圧雪しきれずにゲレンデはコブができ、昼のプラス気温で夕方には固まってきた。
テレマークにとってやさしい条件ではないところがいいんですね。
前乗りチェック!
母指球・子指球に体重が乗る感じになっていると、必ず前乗り現象が出る。足裏全体で雪面に乗り、腕を前に構えて基本姿勢を取り、足の入れ替えで重心が前に移動しすぎないように注意する。
スラロームバーンのゆるい自然コブを滑ることで、切り替えの精度をチェックする。悪ければ、切り替えて前乗りになってしまうからだ。
久しぶりに滑り込んで、帰る。娘はまだ帰ってきてない。
ひとり、空揚げとチーズを食べながらテレビを見ている。
女房と娘が帰ってきた。
「パパ、クルマ動かして」だと。
動かすわけないじゃん。
4日目:3月12日(日)ナイターばんけい
この日はマッタリと酒飲みながら夕食を食べようと思っていたら、15時ころに試験を終えた息子から「ナイターに行きたい」とLINEが入ったらしい。受かっても落ちても、この日で今年の受験は終わりだ。
かなりお疲れの太ももをいたわりながら、またまた連チャンのナイター。
いちど体が思い出すと、もう大丈夫らしい。この日は最初の1本から問題なく滑れた。
ときどき体を動かせと言ったのに、まったく言うことを聞かない。
まだ子どもだ。
この日はスピードを落として、どんな滑りでも前乗りにならないように、ターンの質にこだわって練習した。
スラバンの自然コブはけっこういい感じだった。すばやい足の入れ替えは依然としてうまくいかないが、間延びしたコブなら滑れるようになった。
切り替えのタイミングも(切り替えのタイミング自体はアルペンと同じですが、エッジングからスキートップの先落としが、バランスが難しい分、難易度が上がる気がする)わかってきた。
先落としがうまくいくようになると、次のターンはOKだ。バランスがうまくいっているのだろう。
先落としにスムーズに入れるようなエッジングと、エッジング場所が大切らしいと気がついたのは収穫だ。
コブの受けでエッジング→スキーが進む中で先落としに入りながら両膝を近づけ→コブの下りこう配で次のテレマーク姿勢へ
この流れの中で、バランスをもっとあげる必要がある。
徐々に太ももがちぎれそうになり、押さえが効かなくなった。息子も疲れたようで、21時30分には上がった。
降雪がなかったため、部分的にすてきなアイスばんけいになっていた。これがポジション練習に最適なんだよな。
この土日の夜二日間、スキーができて本当に幸せだと思った。