テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

続々・ステンマルクがやってきた

いわゆるクロスオーバーについて、
神のシュプール THIS IS THEインゲマル・ステンマルクスキージャーナル社)」の中に、小生の疑問を少し解決してくれる記述を見つけた。

切り替えとクロスオーバーは異なる概念だと思うので、以下の定義づけで話を進めたい。
クロスオーバー:ざっくりいえば重心が山側から谷側に切り替わること。重心移動。
切り替えエッジング面が反対サイドに切り替わること。
似ているけど違う。しかし多くの場合はクロスオーバー=切り替え。

よくは知らないが、内足主導とは、切り替え=クロスオーバーを起こすときに内足でターンを導くという話ですか? その目的はいち早く全身をターン中心方向(谷側)に倒し込み、加速するためのはずです。

目的は同じ(スピードの追求)でも、ステンマルクは違う手法をとっていますし、理論上はステンマルクの説明に納得できます。
ステンマルクは、切り替えの前、すなわちターン仕上げの段階ですでに内足に乗り込み、そのまま内足の外エッジを使ってクロスオーバーを起こすといっています。

例えば、左ターン終了前に左足の外側(小指側)エッジを使って左足に乗り込みクロスオーバー、そのままフラットから親指側エッジへ切り替え。
スケートの要領だと語っています。ステンマルクの滑りを見ると、ステップターンをしないときでも確かに内足外エッジに乗っているように見えます。



さてさて、この滑りはボクに可能でしょうか。
小生は小学校時代にスケートをやっていたためか、スキーのスケーティングでいまでも外エッジに乗ってしまうことがあります。
いや、多くの人がフラット、もしくは外エッジを使っているはずなのです。スケーティングは内エッジから内エッジでは推進力が小さすぎるのです。

これを大回りの切り替え(両足フラット)に替えて導入できるか。それとも、意識してないだけで、そうしているか?
ステンマルクの技法で自分の滑りも説明できるなら、クロスオーバーにまつわるモヤモヤは一気に解決するのだが。



5月14日に中山峠で滑りたかった理由の1つは、この内足外エッジが使えるのかどうか、を確認してシーズンを終わりたかったのでした。
正直、まだわかりませんが、ボクは次の外足でクロスオーバーを起こす動きが好きかもしれません。

最初は意識して滑るのですが、どっちが内足だかわからなくなる。2本滑ってもダメ。
そこで・・・
「次の足・次の足」と念じながら滑ると、こんどは行動できるようになりました。
そして、切り替えの腰上げ動作を次の外足が立ち上がる行為として行うようになりました。アウトエッジが使えているのかどうかはまったくわかりませんが、この方法のほうが谷まわりが抜けてしまうミスが少なく、腰上げもしっかりできて大回りらしくなるかも。
別の言い方をすると、切り替えを早く起こす、ということですが、次の外足が主導することで安定度が増す気がします。
ただし、マキシマムで今どきマジ? って具合に完全外足1本荷重になる場面がありました。高じればおそらくステップターンになるでしょう。
同時操作とか交互操作という言葉でも語られるようですが、よくわかりません。
自分はこの操作が実践的だと思いましたし、切り替え後に斜度変化があって重心がぐらつきスキーが予期せずズレてしまい、谷まわりがなくなるという自分の失敗パターンを減らせる気がします。
あとは来シーズン滑り込んでみてのお楽しみ。


トップスラローマーのフリースキー

この動画を見ると、現代のトップスラローマーの中にステンマルク系とフラット系クロスオーバーの両方がいることがわかる。


続・ステンマルクがやってきた
ステンマルクがやってきた