テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

神のシュプール―THIS IS THEインゲマル・ステンマルク

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日曜日にこの本を中央図書館で借りて、一気に読んだ。
ステンマルクについては、今さら紹介するまでもないが、現役引退からだいぶたっているので、ごく短く紹介すると、スウェーデン人の元スキーレーサーで、W杯回転・大回転で勝ちまくった伝説の人。
またボクにとってはヒーロー。レースを志した人もそうでない人も、みんなステンマルクになりたかった、と思う。
ELANのスキー、caberブーツ、MOONのストックあたりは、ステンマルクとともにあったといっても過言ではないでしょう。

1997年に出版された本をなんで今ごろ?、と聞かれると、08-09シーズンを終えて、コブも整地も基本は変わらないと思うようになったから。とくにカービングの中まわりはバンクターンとじつによく似た体の使い方になる。切り替えから斜面に垂直に立つ。ターン・マキシマムからスキーが戻ってきたときの太ももへの圧のかかり方と、そのまま体の中心を通り過ぎていく感じ。ときには早い切り替え、逆に大きな谷まわり動作。

ローテーションだけでなく、小回りも同じ。体のローテーションを止めてスキーの行く方向に一緒に落ちていく感じ。斜度変化のこなし方(谷まわり)。

基本はすべて同じ、そういうことが感じられるところまでようやくたどり着いた。そうしたら、「天才の中の天才は何を考えて滑っていたのか、ターンの本質をどうとらえているのか」を知りたくなった。

現役時代からステンマルクの滑りにはなんのインパクトもない。新聞紙上で連勝が報じられ、当時はごくまれだったW杯の映像をワクワクしながら見ると、ふつう。ぜんぜん速そうにない。印象ゼロ。

改めて連続写真を見ると、やはりふつう。どんなときも普通に滑る。ムダがない。

こころに残ったのは、
スキーが大好きだったこと、今でも大好きなこと。(この点だけは小生も同じ)

ムリのない滑りが美しさの原因。欠点をカバーする技術は1つだけ。(比較にならない)

自分で考え自分で判断する。(当たり前だけれど意外とできない)

いいわけはつまらん。(全長500mのコースで滑っていた人が大回転で勝ちまくったわけだから)


勉強になったのは姿勢。猫背、深い足首の角度、ひざより顔が前。これは究極だと自分的には思った。全くムリのない、しかもバネが使える姿勢。
もう一つ、圧の受け方。これは課題だと思った。雪面から受ける圧をどう処理するかについて、もう少し繊細になったほうがいいと、本を読んで感じた。いや、うすうす感じていたので、ハッキリと自覚できた。

ボクは6月14日に返却予定。札幌の方はそれ以降に中央図書館へ。