テレマークスキー前転日記~ケガに注意!!

ヘタレスキー部も還暦.部員1~2人 @札幌

12 日々の練習:横滑り

最後に、日々の練習として上半身の傾き(内倒)チェックと同時に、いま重視しているのが横滑りです。
横滑りは誰でもできます。
では、自由自在に横滑りできますか?
内足1本で横滑りできますか?

腰が回ってかかと側から落下してしまう方へ。
コツ:谷足スキーを少し後ろに引いて(下げて)、上半身(胸)を谷に向けてひねります。
※ここがとても大切です。コブが苦手な多くのスキーヤーは、腰と胸が同じ方向のまま斜面の横向きとなり、その状態で横滑りを起こしています。しかし、その姿勢ではどんなにスキーが上手な人でも自由自在な横滑りは不可能です。

ボクはトップを左に向ける方向はある程度できるのですが、右方向がダメなのです。
左右差は年をとるほどに大きくなるようで、いま、右方向を中心に練習をしています。

内足1本の横滑りができるようになると、不整地にバツグンに強くなります。なにより、これほど足裏感覚が磨かれる練習はないと思います。
何度も何度もやるうちに、徐々にコツがつかめます。とにかく、胸を谷に向けて開く。それはとても大切な“ひねり”です。

なお、この練習法は新潟在住の指導員で元デモの佐藤智子さんの教えによるもので、ボクのオリジナルではありません。
佐藤さんの教えは明解で、『大切なのは基礎』という点。
当たり前なのですが、気持ちはついつい、傾くことやコブをこなすことに行ってしまいます。
上半身を傾けるのは基本ではない」。このことは心すべきです。

佐藤さんの最近のブログで、このあたりをわかりやすく書かれています。SAJの教程に対する批判が気になる人はそこを読み飛ばしてください。書かれている技術論は確かだと思います。
http://skitomokosato.diary2.nazca.co.jp/2012/diary_20120422_01.html

自衛隊の装備は、割りばしのようにカーブのないスキー、革製のブーツ、かかとの上がるビンディング。それに比べ、現代スキーは本当に簡単になりましたが、基本は自衛隊スキーにあります。
今こそボクらは、スキースポーツの基本に返るべきです。


2013/12/03加筆
2013-2014年シーズンから、バッジテスト1級、2級に横滑りが登場するそうです。
どんな横滑りをする必要があるのか、ボクにはわかりませんが、昨年、札幌ばんけいスキー場でひとり、横滑りしていたら、インストラクターに連れられたレッスン生も横滑りをはじめました。
ボクの横滑りは、スキーをちょっと開いた2m程度の幅でまっすぐ下に降りていくことを基本としています。
右向きから左向きに変更、谷足上げ、連続して向きを変更-みたいな感じで滑ります。それもかなりゆっくりしたスピードで。スピードが出ると、自分をごまかすことができるから。
レッスン生たちは、斜滑降で斜面を横切りながら横滑りをしていました。つまり横滑り斜滑降です。
ボクは横滑りのまま後ろに進むのも練習のひとつととらえているので、基本はボクのパターンだと思います。

なぜか。
重心がスキーの上にあり続ける感覚を磨くためです。

その意味で、この動画です。英語なので音声は無視(笑)
うまく貼り付けできませんでした(汗)。リンクからみてください。
上の動画は単純な横滑り。



Ph4 StraightRuntoSidetoStraightrun
この動画は、横滑りの向きを切り替える動き。最後に出てくる子ども達を見れば、意外に難しいことがわかる。
さらに、後ろ向きや回転へと変化するパターンもあるよう。


11 コブを滑るということ はこちら>>
はじめに はこちら>>